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ものづくり・製造

「作りすぎ」を最悪のムダとみなすトヨタ生産方式の思想

2026/6/26 (更新: 2026/9/29) シリーズ「世界トップのものづくりを解剖する」 第3回 / 全3回

目次

すごい部品を作る話は、ここまでの主役だった。今回は毛色が違う。部品ではなく、“作り方”そのもので世界を変えた例だ。

トヨタは、販売台数で6年連続(2020〜2025年)世界トップの自動車メーカーである。2025年の販売は約1132万台で、これまでで最も多い。ダイハツと日野を含むグループ全体の数字である1。「世界一」とひと口に言っても基準はいろいろある(売上高なら首位が別の企業になる年もある)が、ここでは新車の販売台数の話だ。 その強さの中心にあるのは、秘密の機械でも、特別な合金でもない。「トヨタ生産方式(TPS)」という、ムダをなくすための思想だ。そしてその一番の敵は「作りすぎ」である。

一番の敵は「作りすぎ」?

普通に考えれば、たくさん作れるのは良いことに思える。だがTPSは、7つのムダ(作りすぎ・手待ち・運搬・加工しすぎ・在庫・動作・不良)のうち、「作りすぎ」を最悪とみなす2。

なぜか。作りすぎは、他のムダを呼び込み、しかも隠してしまうからだ2。 売れる前に作れば → 在庫になり、置く場所と運搬が要り、お金が寝る。さらに厄介なのは、在庫があると問題が見えなくなること。不良が出ても、ラインが止まっても、在庫の山がそれを吸収して「なんとか回っているように見える」。だから改善が始まらない。

トヨタの発想は逆だ。在庫を必要最小限まで絞り込み、問題がすぐ表に出るようにする。 川の水位を下げて、隠れていた岩を見えるようにするのと同じである。ジャスト・イン・タイムを提唱した豊田喜一郎も、「この統制がとれなければ、部品は山ほどあってもクルマは1台もできない」と述べ、量は統制の代わりにならないと見ていた3。喜一郎がここで名指ししているのは部品の統制であって、在庫が問題を隠すという整理は後年のTPSのものだ。

二本の柱:「引っぱる」と「止める」

TPSは、有名な2本の柱で立っている3。

柱1:ジャスト・イン・タイム=後ろから「引っぱる」

必要なものを、必要なときに、必要なだけ作る。 鍵は かんばんである。かんばんは、「これを1個使ったから、1個だけ補充して」と、下流から上流へ送る合図のカードだ4。

コラム:その「かんばん」、ソフト開発の「カンバンボード」と同じ名前です 付箋を「ToDo→進行中→完了」と動かす、あのボードも、名前は同じ「かんばん」だ5。この「三列」という形自体、トヨタ側にもある。トヨタ自身の解説は「もっとも単純な形のかんばんボードは、入ってきた品・製造中の品・出ていく品を示す」と書き、「トヨタはこれを長い時間をかけて大きく発展させてきた」と続けている4。合図としてのかんばんが「必要な分だけ・仕掛りを増やしすぎない」ためのものだったように、カンバンボードもいま手をつけている仕事(WIP)を見える化して抑えるための道具である。「引いた分だけ・抱え込みすぎない」という狙いの重なりを、製造ラインとタスク管理という別の場所に見ると整理しやすい。

ここが発想の逆転だ。普通の工場は、上流が自分の計画どおりに作って下流へ押し込む(プッシュ)。トヨタは、下流が使った分だけ上流が作る。これが後ろから引っぱる(プル)だ。トヨタ公式は「前工程は完成品のストアを持っており、後工程は、そこから必要な部品を引き取ります」と説明する。前工程は、後工程が引き取った分だけをすぐ作って補充する3。在庫はゼロにならない。「必要最小限」に張りついたまま動くので、山ができない。ただし、どの部品でも同じように在庫を絞っているわけではない。Reuters によれば、トヨタは2011年の震災で供給網を断たれた後、発注から納品までに時間のかかる半導体について、取引先に2〜6か月分を積ませる事業継続計画を作った(数字は関係者4人の話による)6。同じ記事の中で、Reuters の地の文はこれを「トヨタが半導体については自らの規則集を捨てた」と書き、トヨタの広報担当者は「典型的なリーンの解決策だった」と述べている6。

※ 概念図(フロー) プッシュ:上流が計画どおりに作って下流へ押し込む 上流(材料)下流(出荷)→ 工程① 工程② 工程③ 在庫の山在庫の山 前へ押し続ける → 工程の間に在庫が積み上がる(ムダ・問題が隠れる) プル:下流が「使った分だけ」かんばんで上流に合図して引く 上流(材料)下流(お客さん)→ 工程① 工程② 工程③ かんばん ① かんばん(合図)が下流→上流へ戻る =「1個使った、1個だけ作って」 ② 合図を受けた分だけ前へ作る → 在庫は必要最小限のストアだけ(山にならない)
プッシュは上流が計画どおりに作って下流へ押し込み、工程の間に在庫の山ができる。プルは下流が使った分だけ「かんばん(合図)」を上流へ戻し、その分だけ作る。だから山にならず、工程の間には必要最小限のストアだけが残る。緑=モノが前へ進む流れ、青=かんばんが後ろへ戻る合図。(※ 概念図(フロー))

柱2:自働化=異常があれば「止める」

もうひとつの柱は 自働化である。ふつうの「自動化」とは漢字が違い、人偏の付いた「働」を使う。トヨタはこの表記を「人の知恵を持たせた自動化」という意味で用いる3。

起源は、創業家の豊田佐吉が作った織機にある。糸が切れると機械が自分で止まる仕掛けを備えた日本初の動力織機(豊田式汽力織機)が1896年。この仕掛けは、よこ糸が切れたら杼が止まり、自動で停止する装置である。よこ糸・たて糸のどちらが切れても止まり、速度を落とさずに杼を替え続けられる自動織機(G型)が1924年だ7。機械が止まるので、不良品を織り続けないし、人が設備を見張り続けなくてもすむ3。 この考えを自動車のラインへ徹底したのは豊田英二である。トヨタ公式は英二を「自働化とジャスト・イン・タイムを徹底することで…トヨタ生産方式を具現化」した人物とし、大野耐一は「ジャスト・イン・タイムの基本形をつくり上げる」人物として、柱ごとに書き分けている3。異常を検知したら、機械が自動で止まる。あるいは作業者が「アンドン」の紐を引いて異常を知らせ、解決できなければラインが止まる8。 アンドンとは、もとは「行灯(あんどん)」のことで、ラインの異常を知らせる合図のランプ(表示板)だ。作業者が紐を引く(あるいはボタンを押す)とアンドンが点灯し、どの工程で問題が起きたかが一目で分かる8。「おかしい」と思った人が、ためらわず異常を知らせ、必要ならラインを止められる。この仕組みが「品質を工程で作り込む」を支えている。

「ラインを止めるなんて損では?」と思うだろう。逆だ。不良をそのまま下流に流す方が、高くつく。止めて、その場で原因をつぶす。品質を、後から検査するのではなく、工程に作り込む。これが自働化の核心だ。 (※トヨタ公式は「作業者自身が停止スイッチを押してラインを止められる」とも「紐スイッチ(停止スイッチ)をひっぱればアンドンが点灯する」とも、どちらも現在形で記している3。)

なぜこの話が、工場の外でも効くのか

トヨタ生産方式が衝撃的だったのは、日本と欧米の自動車メーカーのあいだに劇的な性能差がある、という報告が出たからだ9。報告したのは、MITの国際自動車プログラム(IMVP)による5年間の研究を一冊にまとめた1990年の書籍『The Machine That Changed the World』(邦訳『リーン生産方式が、世界の自動車産業をこう変える。』)である。同書はその生産方式を、結果の側から大量生産方式のおよそ半分と定義した。工場の人手も、製造の場所も、工具への投資も、新製品の開発工数も、それを世に出すまでの期間も半分だという。

同じ研究は予備調査で、大量生産の工場がリーンな工場に変われるかを確かめるため、GMとトヨタの合弁工場NUMMIも調べた。NUMMIは品質で典型的なリーン工場に並び、生産性でもほぼ並んだ。主調査では、世界の90を超える組立工場を調べた。標本は世界の自動車生産能力の約5割にあたるという。生産性と品質がともに高い工場をリーンと呼ぶと、リーンな工場はどれも日本の工場だったが、日本の工場がどれもリーンだったわけではない。著者らはこの主調査の結果を、リーン生産が世界のどこでも再現できる証拠と解釈した。この一般化には批判もある9。

※「半分」は1980年代後半の国際比較にもとづく数字であり、その後どこまで差が詰まったかについて、同書は何も述べていない。本記事が「半分」の逐語を確認した後年の学術レビューは、この本のあと依頼された2本の追跡調査が「大きな性能差が存在する」ことをさらに裏づけたと書いている。この2本は学術論文ではなく、コンサルティング会社の報告書(1992年・1994年)である9。一方で同じレビューは、「実際には1980年代前半の米国で、別の名前のもとに既に定着していた」として、この本を「リーンの始まり」と見るのは通俗的な整理だとも述べる(Schonberger, 2007)。 「リーン(無駄のない)生産」という言葉は、ここから広まった。ただし命名したのは本の著者らではなく、同じIMVPの研究者 John Krafcik(1988年)だ9。 ※ 本稿がTPSの仕組みについて引くトヨタ公式・Toyota UK Magazine・豊田自動織機の社史(9本の出典のうち5本)は、トヨタグループ自身による説明である。織機の年代と機構は一次史料として扱えるが、方式の狙いや効果の評価については、独立した検証と併せて読んでほしい。本稿では9の学術文献がそれにあたる。

この思想は、車の工場を超えて広がった。先の学術レビューは、リーンが世界中の官民の組織へ広がったと結論している。同論文が集めた文献は4,130件を超え、航空宇宙・電機・建設・金融・教育・医療にまで及ぶ9。 「作りすぎを最悪とみなす」「問題を隠さず、すぐ表に出して止める」「在庫(=仕掛かりの山)を減らす」。これらは、上のコラムで見たソフト開発のカンバンのように、工場の外の仕事の進め方にも読み替えられる。ここから先、AIの働き方に当てはめるのは筆者の解釈である。たくさん作ることより、必要なものを、検証しながら、流れを止めずに作ること。

部品の精度で世界一になる道(村田・ソニー)もあれば、作り方の思想で世界を変える道(トヨタ)もある。「ものづくりの強さ」は、ハードの中だけにあるのではない。


出典9件
  1. 台数はトヨタ自身の公表による。トヨタ公式「2025年 年間(1月-12月)販売・生産・輸出実績」(2026年1月29日)がリリース本文からリンクする詳細データ(Excel)の「販売」シートで、トヨタ(含レクサス)・ダイハツ・日野を合わせた「合計」行のグローバル販売が2025年 11,322,575台(前年比 +4.6%)、2024年が10,821,480台である。過去最高であることは同じ表の中で検算できる。それ以前の年間で最大だったのは2023年の11,233,039台で、同シートは2025年の欄に「1-12月累計 過去最高」の印を付けている。首位という順位のほうは第三者の集計による。 nippon.com の逐語は「Toyota remained the world’s leading automaker by vehicles sold in 2025, for the sixth consecutive year」で、同ページはフォルクスワーゲンの2025年通年を8,983,900台とする(ただし同ページがトヨタ側に挙げる10,327,976台は1〜11月の累計であって通年ではない。通年はトヨタ公式の表の側を採った)。グループ連結という射程は英語圏の報道も明示している(CNBC/Reuters, 2025年1月30日の逐語「a 3.7% drop in global group unit sales last year, including those of compact car maker Daihatsu and truck unit Hino Motors」)。2025年実績の時点の数字である。 https://global.toyota/jp/company/profile/production-sales-figures/202512.html / https://www.nippon.com/en/japan-data/h02670/ / https://www.cnbc.com/2025/01/30/toyota-remains-worlds-top-selling-automaker.html ↩

  2. 7つのムダの中身は、トヨタ自身が挙げている。逐語 Toyota divides Muda into seven resources that are frequently wasted に続けて、Transportation / Inventory / Motion / Waiting / Over-processing / Over-production / Defects の7つを番号つきで列挙している(Toyota UK Magazine「Muda, Muri, Mura」)。 https://mag.toyota.co.uk/muda-muri-mura-toyota-production-system/ / ただし同ページが作りすぎと在庫について言うのは逐語 Muda of overproduction and Muda of Inventory are the most common ones=「最も一般的」であって「最悪」ではない。 作りすぎを別格に悪いとみなす根拠は大野耐一自身の言葉のほうにある。同書は「生産管理のもっとも重要な仕事は何か。行きすぎた『成功』を抑えること、作りすぎを抑えることではないか」(逐語 But what is the most crucial task of production management? Isn’t it to hold down excessive “success,” to curb overproduction?)と作りすぎを生産管理の最重要課題に置き、別の箇所では「『ムダ』という言葉では、作りすぎや過度に早い生産がもたらす影響を言い表すのに到底足りない」(逐語 “Waste” is hardly adequate to describe the effect of overproduction or excessively early production)と書いている(T. Ohno, Workplace Management, A. P. Dillon 訳, Productivity Press, 1988, ISBN 0-915299-19-4/原著『現場経営』日本能率協会, 1982。この本には Jon Miller 訳・2007年の別版があり、訳が違えば逐語も変わる)。同書は archive.org の全文で確認した。正規の item は貸出制限で本文に到達できないため、無制限で全文が読める item(登録名の綴りが Wokplace)を挙げる: https://archive.org/details/wokplace-management-ohno-taiichi / 作りすぎを「最悪」とする序列も、それが他のムダを隠すという理由も、大野耐一自身が『トヨタ生産方式』の英訳で述べている。逐語は In the Toyota production system, this phenomenon is called the waste of overproduction - our worst enemy - because it helps hide other wastes である(同書第3章 Further Development、節 Utilizing the Full Work System)。作りすぎが手待ちを覆い隠し、やがて工程の間に在庫が積み上がるという道筋も、同じ箇所にある(逐語 Instead of waiting, the worker works on the next job, so the waiting is hidden. If this situation is repeated, inventory begins to accumulate at the end of a production line or between lines.)。7つのムダの列挙も同書第2章 Evolution of the Toyota Production System にあり(逐語 Waste of overproduction Waste of time on hand (waiting) Waste in transportation Waste of processing itself Waste of stock on hand (inventory) Waste of movement Waste of making defective products)、本記事の並び順はこれに従っている。ただし同書は別の節で過剰在庫を The greatest waste of all is excess inventory とも呼ぶ(第3章、節 Re-Examining the Wrongs of Waste)。大野は7つに順位表を付けたのではなく、作りすぎと在庫を同じ連鎖の入口と出口として書いている、と読むのが正しい。書誌は T. Ohno, Toyota Production System: Beyond Large-Scale Production, Productivity Press, 1988(同書自身の逐語 This book first appeared in Japan in May 1978 and reached its twentieth printing in February 1980. Productivity Press's 1988 edition is the first printed for the English-reading public.、原著『トヨタ生産方式——脱規模の経営をめざして』ダイヤモンド社, 1978)。『トヨタ生産方式』のほうは、無制限で全文が読める item を挙げられない。archive.org の item は貸出制限で本文に到達できないので、書誌の所在としてのみ挙げる: https://archive.org/details/toyotaproduction0000onot ↩ ↩2

  3. TPSの2本柱=ジャスト・イン・タイムと自働化(自働化=「人偏の働」を使う造語、「人の知恵を持たせた自動化」):トヨタ公式(生産方式)。日本語版に逐語 トヨタ生産方式における「自働化」は、いわゆる「自動化=オートメーション」に「人間の知恵」をつけた「ニンベンのついた自働化」です がある。同ページは停止の主体も 作業者自身が停止スイッチを押してラインを止められるようにすること と記し、別の箇所では 設備がないラインであっても、ものの品質不良や人の作業遅れ等の異常があった時に作業者が責任者を呼べるように紐スイッチ(停止スイッチ)をひっぱればアンドンが点灯するようになっている と、押す側と引く側の両方を現在形で併記している。見張りが要らなくなる点も逐語 異常の時だけ人が対応すればよく、人が設備を見張り続けなくてもすむ による。織機の起源についてこのページが述べるのは 佐吉の自動織機に源を発し と その機械に善し悪しを判断させる装置をビルトインしました までで、糸の種類にも装置名にも踏み込んでいない(年代と機構の対応は7による)。ジャスト・イン・タイムの仕組みも同ページの逐語 前工程は完成品のストアを持っており、後工程は、そこから必要な部品を引き取ります 前工程は、後工程に引き取られたものを次の引き取りまでにつくっておけるよう、あらかじめ必要最小限の部品を持っておき、引き取られたらすぐにつくって補充します による。プルでも緩衝在庫は消えない。人物の割り当ても同ページによる(逐語 豊田英二 (1913年~2013年) 自働化とジャスト・イン・タイムを徹底することで、人の付加価値と生産性を高め、欧米の生産性に太刀打ちできるトヨタ生産方式を具現化 / 大野耐一 (1912年~1990年) 豊田英二の強いバックアップのもとで、トヨタ生産方式の確立に寄与し、ジャスト・イン・タイムの基本形をつくり上げるなど、「モノづくり」の精神の礎を築く)。自働化を大野一人に帰属させていない。豊田喜一郎の言葉も同ページの逐語 1台のクルマに使われる部品がたとえ1個欠けても、完全なクルマは出来上がらない。これを取りまとめていくのは並大抵のことではないが、この統制がとれなければ、部品は山ほどあってもクルマは1台もできない。何万もの部品を上手くとりまとめる独特の方法を考えなければ、資金がいくらあっても足りない から採った。 https://global.toyota/jp/company/vision-and-philosophy/production-system/index.html ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7

  4. かんばん=下流が使った分だけ上流に補充させる「引っぱる(プル)」合図のカード(Toyota UK Magazine, Kanban)。同ページは「ボード」という形式についても逐語 In its simplest form a kanban board will show goods in, goods in production, and goods out. Over time, Toyota has evolved this considerably. と書いている。「三列」という表示形式そのものがトヨタ側にあることは、この2文で確かめられる(ソフト側のカンバンボードとの先後関係を決めるには、別の資料が要る)。 https://mag.toyota.co.uk/kanban-toyota-production-system/ ↩ ↩2

  5. ソフト開発の「カンバン」を世に広めたのは D. J. Anderson『Kanban: Successful Evolutionary Change for Your Technology Business』(Blue Hole Press, 2010) である。OpenLibrary が採録している書誌記述は版元サイトの紹介文であり、末尾に逐語 --Publisher's website. と明記している。その書誌記述に逐語 David J. Anderson pioneered the Kanban Method、手法の狙いとして逐語 visualize and limit work-in-progress in software development and information technology work がある。「切り拓いた」は版元による自著紹介であり、第三者の評価ではないことに注意。 https://openlibrary.org/works/OL16813548W /ただしこのリンク先は名称の由来には触れていない(Toyota の語が一度も出てこない)。トヨタ側の「かんばん」が何を指すかは4、両者を同名で結ぶ経緯(Anderson が命名をトヨタから採った過程)については、本記事は一次資料に当たれていない。手近な第三者記述(英語版 Wikipedia の “Kanban (development)“)は、起点を個人ではなく逐語 a team at Corbis に置き、Anderson の2010年の本を「その手法の発展を記述した」文書として並べている。ただし同項目には主要執筆者と主題の利害関係を告げる警告タグが付いており、独立した評価としては読めない。「個人が確立した」という粒度の帰属は、版元の紹介文の外では確かめられていない。 ↩

  6. Norihiko Shirouzu「How Toyota thrives when the chips are down」Reuters, 2021年3月9日。在庫の数字は逐語 That’s why Toyota came up with a business continuity plan (BCP) that required suppliers to stockpile anywhere from two to six months’ worth of chips for the Japanese carmaker, depending on the time it takes from order to delivery, four sources said. による。2〜6か月という幅は匿名の関係者4人の話で、トヨタの公表値ではない。4人のうち2人はトヨタの技術者で、残りは半導体の取引に関わる企業の人だと Reuters は書いている(逐語 Two of the sources who spoke to Reuters are Toyota engineers and the others are at companies involved in the chip business.)。きっかけは逐語 Toyota changed the way it buys MCUs and other microchips after the 2011 earthquake である。評価は記事の中で割れている。地の文は逐語 the move shows how Toyota was ready to throw out its own rule book when it came to semiconductors と書き、トヨタの広報担当者は逐語 “The BCP for us was a classic lean solution,” he said. と述べる。 https://www.reuters.com/article/us-japan-fukushima-anniversary-toyota-in-idUSKBN2B1005 ↩ ↩2

  7. 豊田自動織機の社史「豊田佐吉」。1896年に完成した日本で最初の動力織機・豊田式汽力織機が備えていたのは、逐語 よこ糸が切れたら杼が止まり自動で停止する装置(英語版は It was also equipped with the weft auto stop mechanism)。1924年のG型について逐語 G型自動織機は、高速運転中にスピードを落とすことなく杼を交換してよこ糸を自動的に補給する自働杼換装置をはじめ、杼換誘導、よこ糸切断自働停止、たて糸切断自働停止のほか、各種の自働化、保護、安全および衛生などの機構、装置が装着され (英語版は weft break auto-stop, warp break auto-stop)。たて糸(経糸)切れの自動停止はG型=1924年の機構であり、1896年の装置ではない。1896年側はよこ糸(緯糸)切れで止まる。 https://www.toyota-shokki.co.jp/company/history/toyoda_sakichi/ /英語版 https://www.toyota-industries.com/company/history/toyoda_sakichi/ ↩ ↩2

  8. 自働化・アンドン=異常を検知したら作業者がアンドンの紐を引いて知らせ、解決できなければラインを止める。同ページ本文が述べるのは紐やボタンで「automatically halts production」までで、「解決できなければ最終的に止まる」という条件つきの説明は同ページのコメント欄における ToyotaUK の公式回答(逐語 If the issue cannot be resolved then the line will ultimately stop)にある。本文とコメント欄を分けて示す。語源と表示板についても同ページ本文が述べており、逐語は Originating from the word for a paper lantern と、警告灯が the area or specific workstation that has the problem を示すという記述である。止める権限も逐語 each and every one is permitted to stop the production line if they spot something they perceive to be a threat to vehicle quality による。 https://mag.toyota.co.uk/andon-toyota-production-system/ ↩ ↩2

  9. J. Womack, D. Jones, D. Roos『The Machine That Changed the World』(1990, MIT IMVP)。「リーン生産」という語を世界に広めた本(1980年代後半の自動車工場の国際比較にもとづく)。同書 p.13 の逐語は「half the human effort in the factory, half the manufacturing space, half the investment in tools, half the engineering hours to develop a new product in half the time」である。経由を明示する: 同書の全文は archive.org で貸出制限があり本記事は原典そのものに到達していないため、この逐語は、ページ番号つきで引用する査読誌論文の著者最終稿(Buckingham 大学リポジトリで公開。ファイル名は pre-print copy だが、査読を通って掲載済みの論文である)から確認した。その論文は D. Samuel, P. Found, S. J. Williams「How did the publication of the book The Machine That Changed The World change management thinking? Exploring 25 years of lean literature」International Journal of Operations & Production Management, 35(10), pp.1386–1407 (2015), doi:10.1108/IJOPM-12-2013-0555 である。同書はMITの国際自動車プログラム(IMVP)が行った研究の成果を一般向けにまとめたもので、研究そのものと書籍は別物である(同論文の逐語 that came out of the large-scale, five year, five million dollar IMVP study at MIT)。邦題は国立国会図書館サーチが採録する書評記事の標題(ジェームズ・P・ウォマック, ダニエル・ルース, ダニエル・T・ジョーンズ著, 沢田博訳 リーン生産方式が, 世界の自動車産業をこう変える。, 1992-04)で確認した。また「リーン」の命名者は同書の著者らではなく、同じIMVPの John Krafcik である。同論文の逐語は Though coined by Krafcik, the term Lean is often cited as being made popular by the authors Womack, Jones and Roos (1990)、参考文献欄は Krafcik, J. (1988), "The Triumph of the Lean Production System", Sloan Management Review, Vol. 30 No. 1, pp. 41-52。p.13 の逐語のすぐ前後にある2文も同論文から採った。直前は The study and the book that came out of it led to the commissioning of two follow-up studies that provided further support for the existence of a substantial performance gap (Anderson, 1992; 1994).(この2本は同論文の参考文献欄で Anderson, (1992), The Lean Enterprise Report. Anderson Consulting, London. と Anderson, (1994), Worldwide Manufacturing Competitiveness Study: The Second Lean Enterprise Report, Anderson Consulting, London. とされ、依頼を受けたコンサルティング会社の報告書であって、第三者による学術的な追試ではない。社名の綴りは同論文のまま)、直後は Schonberger (2007) notes that while this publication is commonly perceived to mark the beginning of the Lean movement, in reality Lean manufacturing was actually already well established in the US in the early 1980s, albeit under different names.。「半分」の様相に注意する。同論文はこの逐語を測定の報告としてではなく定義として引いている(逐語 In The Machine, Womack et al. (1990, p.13) define Lean in terms of its outcomes: 'compared to mass production it uses less of everything - ...'。記事が引いた5項目は、この前置きに続く例示である)。性能差そのものを述べる文には様相が付いている(逐語 Researchers on the programme argue the findings of the study revealed there was a dramatic performance gap between Japanese and Western car producers)。工場の外への広がりも同論文の結論節による。逐語は From the evidence in the literature Lean has clearly spread well beyond the traditional Japanese automotive manufacturing roots と diffused from automobile manufacturing to all industries in all sectors around the world、規模は the LPD included over 4130 publications on Lean, from both private and public sectors, such as automotive, aerospace, electronics, construction, financial services, education, healthcare and other public service government departments。同じ結論節は despite the many criticisms of Lean, and the lack of formal definition とも書いている。広がったことは、評価が定まったことを意味しない。NUMMI の段も同論文が同書を要約した文による(本記事は同書そのものには到達していない)。逐語は The pilot study was extended to include the GM-Toyota NUMMI joint venture in order to test whether a mass production plant can transform into a Lean production plant. NUMMI was found to match the classic Lean production plant in terms of quality and almost match in terms of productivity (ibid, p. 83). である。同論文は、NUMMIを含む予備調査と、それに続く主調査を分けて書いている。主調査の規模は逐語 In the main study, information is obtained from more than 90 car assemblers around the globe. と estimated that their sample represented about half the world’s global car manufacturing capacity (ibid, p. 75) による。リーンな工場の定義と主調査の結果は逐語 The findings show that all Lean plants, defined as those able to achieve both high productivity and high quality levels, are Japanese, although not all Japanese plants are Lean (ibid, p. 83). The authors interpret the findings as evidence that Lean production can be reproduced anywhere in the world (ibid, p.88). である。「どこでも再現できる」は同書の著者らの解釈であり、同論文はそれを要約している。同論文は、日本の方法を文脈から切り離して普遍的な原則に格上げしたこの本の枠組みについて、歓迎した論者と、逐語 others (Williams et al., 1992; Coffey, 2006) regarded it as a gross misrepresentation とする論者の両方を挙げている。大野耐一『トヨタ生産方式』(ダイヤモンド社, 1978/英訳1988)も併せて参照。 http://bear.buckingham.ac.uk/116/8/25%20years%20of%20Lean%20final_pre-print%20copy.pdf ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6

この記事はAIが執筆しています。内容には誤りが含まれる可能性があります。ご注意ください。