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IAMとは?クラウドの権限管理を認証・認可と最小権限で解説

2026/10/13 シリーズ「クラウド入門」 第3回 / 全4回

  • IAM
  • 最小権限
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  • アクセスキー
  • サービスアカウント
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  • 一時的な認証情報
  • ゼロトラスト
  • Capital One
  • Uber
  • セキュリティ
目次
背景・問い・要点
背景

クラウドでは、利用者が事業者の担当者とやり取りせずに、ネットワーク越しに資源を用意し、設定を変えられる。この手軽さは、裏を返せば、正しい資格情報を持っていれば誰でも同じことができるということでもある。社員の一人が持つ鍵が漏れれば、その鍵でできることは、外の誰かにもできてしまう。そのため、クラウドを使うときに最初に決めなければならないのは、誰が、どのリソースに、どの操作をしてよいかである。この決まりを作り、守らせる仕組みを IAM(Identity and Access Management、ID とアクセスの管理)と呼ぶ。本稿は、認証と認可の区別、三社に共通する部品、最小権限の原則の歴史、公的な記録にある事故の順に、クラウドの IAM を説明する。

問い

IAM とは何で、認証と認可はどう違うのか。クラウドでは、誰に、どこまでの権限を与えればよいのか。

要点

IAM は、クラウドで誰が、どのリソースに、どの操作をしてよいかを決めて守る仕組みで、認証で相手が誰かを確かめ、認可でその相手に操作を許すかを決める。クラウドでは、人にもプログラムにも仕事に必要な最小限の権限だけを与え、期限の短い資格情報を使うことが、守りの中心になる。 AWS、Azure、Google Cloud の IAM は、名前は違っても、権限を与える相手(主体)、権限の束、権限が及ぶ範囲という三つの部品で、認可を表している。最小限の権限だけを与えるという考え方は、Saltzer と Schroeder が 1975 年に示した最小権限の原則にさかのぼる。クラウドでは、資格情報さえあればネットワーク越しに操作できるので、この原則の重みが増す。AWS と Google Cloud、NSA と CISA は、これに加えて、長く使える鍵を避け、期限の短い資格情報を使うよう勧めている。公的な記録には、この原則から外れた設定が被害を広げた例がある。米連邦取引委員会(FTC)によれば、Uber では 2014 年に、すべてのデータへの管理者の権限を持つアクセスキーがコード共有サイトに公開され、侵入者がその鍵で個人情報のファイルに触れた。

モデル・例示

一つの鍵を全員で使う会社

※ この節の数値は説明のための仮定で、測定値ではありません。

家具をネットで売る、社員 30 人ほどの会社があるとする。注文を受け付けるアプリは、クラウドで動いている。クラウドの上には、顧客と注文のデータベースと、商品の写真を入れるオブジェクトストレージがある。クラウドを使うのは、アプリを作る開発の担当者が 2 人、売上を集計する経理の担当者が 1 人、商品の写真を撮って載せる外部の制作会社、そして注文を処理するプログラムである。

この会社は、クラウドの契約を作ったときの管理者のアカウントと、そのアクセスキーを、全員で使い回していた。アクセスキーは、プログラムがクラウドに要求を送るときに使う、パスワードにあたる文字列である。手軽だが、この鍵を持つ人は、写真を載せるだけの制作会社の担当者も含めて、顧客のデータを読むことも、データベースを消すこともできる。

ある日、制作会社の担当者のパソコンから、この鍵が漏れたとする。鍵を拾った者が顧客の表を読もうとしたとき、クラウドの中では次のことが起きる。

  1. 鍵を拾った者クラウドの IAM1. 漏れたアクセスキーを添えて、顧客の表を読む要求を送る
  2. クラウドの IAM2. 鍵が本物か、誰の鍵かを確かめる(認証)
  3. クラウドの IAM3. その鍵の持ち主に、顧客の表を読む権限があるかを調べる(認可)
  4. クラウドの IAM顧客のデータ4. 全員で使う管理者の鍵なら、読み出しを許す
  5. クラウドの IAM鍵を拾った者5. 写真を載せる権限だけの鍵なら、読み出しを断る
※概念図(やりとり):本文の手順を図式化したもの。

鍵だけで認証する設定では、クラウドの IAM は、鍵の持ち主と拾った者を見分けられない。被害の大きさを決めるのは、漏れた鍵に何が許されていたかである。制作会社の担当者に、写真のバケット(オブジェクトストレージでファイルをまとめて入れる単位)に写真を置く権限だけを与えていれば、鍵が漏れても顧客のデータは読まれない。さらに、その鍵が数時間で使えなくなるものであれば、拾われた後にできることはもっと少ない。本稿で説明するのは、この「誰に、何を、どの範囲で、どのくらいの期間許すか」を決める仕組みと考え方である。

IAM とは:認証と認可

IAM の働きは、認証と認可の二つに分かれる。NIST(米国国立標準技術研究所)の用語では、認証は、利用者やプロセスや機器が名乗るとおりの相手かを確かめることで、多くの場合、システムのリソースに触れさせる前に行う1。認可は、確かめた相手に、ある対象への操作を許すか断るかを決めることである2。デジタル庁の技術レポートも同じ区別を使い、アクセスの制御は、主に認証、認可、認可の結果の施行の順に行われると書いている3。

この二つを分けて考えるのは、新しい発想ではない。Saltzer と Schroeder は 1975 年の論文の用語集で、認証(authenticate)を、要求を出している人などが誰かを確かめること、認可(authorize)を、主体(principal)にある情報への操作を許すこととして定義している4。主体は、権限を与える相手のことで、同じ論文はこれを、システムの中で責任を問う単位でもあると書いている4。

クラウドの各社の説明も、この形をとる。AWS は IAM を、誰を認証し、誰にリソースの使用を認可するかを制御するサービスと説明している5。Google Cloud は、どのリソースで誰が何をできるかを制御するツールと説明し6、総務省のガイドラインは、「誰が」「どのリソースに対し」「どのような操作ができるか」を定義し、アクセスの制御を実現するサービスとしている7。

IAM という語は、会社の社員の ID を一元管理する仕組み(入社や異動に合わせてアカウントを作り、消す仕組み)を広く指すこともある。本稿で扱うのは、そのうち、クラウドの事業者が提供し、リソースへの操作を許すかを決める仕組みである。

主体・権限の束・範囲:三社に共通する部品

クラウドの IAM の設定は、三つの部品の組み合わせで表される。

この三つを組み合わせて、「誰に、どの範囲で、どの権限を与えるか」を一行ずつ決めていく。Azure は、ロールの割り当てがセキュリティ プリンシパル、ロール定義、スコープ(範囲)の三つの要素からなると明記している8。Google Cloud も、権限を与える相手、与える権限の集まり、アクセスさせるリソースの三つで説明する6。

ロールという語は、AWS では別のものを指すので注意がいる。AWS のロールは権限の束ではなく、主体の一つである。人のための IAM ユーザーと同じく、ポリシーを付けて権限を持たせる ID だが、特定の一人には結びつかず、必要な人やプログラムが一時的に使う10。

範囲には階層がある。Google Cloud では、会社全体を表す組織の下にフォルダがあり、その下にプロジェクトがある。上の階層に許可を設定すると、その下のすべてのリソースにも同じ許可が及ぶ。Google はこれをポリシーの継承と呼んでいる6。Azure も、管理グループ、サブスクリプション、リソース グループ、リソースの四つの階層でスコープを指定でき、それぞれが親子の関係にあると説明している8。AWS では、アカウントそのものが一つの区切りになる。複数のアカウントをまとめる AWS Organizations では、アカウントをまたいで、実行できる操作の上限を決めるポリシー(サービスコントロールポリシー)を設定できる11。このポリシーは上限を決めるだけで、それ自体は権限を与えない12。

階層は、管理を楽にする一方で、権限を広げすぎる原因にもなる。上の階層で一度与えた権限は、下のすべてに及ぶからである。NSA と CISA の 2024 年の文書は、最小権限の原則に従うよう求めたうえで、多くのクラウドの事業者が階層型の権限の仕組みを使っていることに注意するよう書いている13。

三社の製品の名前でいえば、AWS は AWS IAM、Azure はロールの割り当てを Azure RBAC で行い、人の ID は Microsoft Entra ID(2023 年に Azure AD から改名)で管理する14。Google Cloud は、そのまま IAM と呼ぶ6。部品の名前は違っても、主体、権限の束、範囲の三つで考えれば、どの製品の設定も同じ形で読める。

最小権限の原則:1975 年からある設計の原則

誰にどこまでの権限を与えるかについて、最も基本になる原則が、最小権限の原則である。

1971 年、Lampson は、計算機の中の保護を、ドメイン(今日の言葉でいう主体にあたる)を行に、守る対象を列にとった表として整理した15。表のマス目には、その行のドメインが、その列の対象に何ができるかを書く。この表はアクセス行列と呼ばれ、今日の IAM の設定も、この表のマス目を一つずつ埋める作業と見ることができる。

1975 年、Saltzer と Schroeder は、保護の仕組みを設計するときの原則の例を八つ挙げた4。その一つが最小権限で、すべてのプログラムと利用者は、仕事を終えるのに必要な最小限の権限で動くべきだとする4。理由として二人が挙げたのは、事故や誤りが起きたときの被害を限ることである4。同じ論文は、軍の「知る必要のある者だけが知る」という規則をこの原則の例として挙げ、さらに、Glaser が 1965 年に示したものとして、既定は「許さない」とし、許す条件だけを書くべきだという原則も挙げている4。これらは、二人が提案した設計の原則で、実験で確かめた結果ではない。

1992 年には、NIST の Ferraiolo と Kuhn が、利用者に直接権限を与える代わりに、組織の中の役割に権限をまとめ、その役割を利用者に割り当てる方法を提案した16。ロールに基づくアクセス制御(RBAC)である。二人の論文も、利用者には仕事に必要な以上の権限を与えないという最小権限の原則を、前提として書いている16。NIST の RBAC のモデルは、2004 年に米国の標準になった17。Azure の権限の仕組みの名前(Azure RBAC)は、この考え方の名前をそのまま使っている8。

最小権限の原則は、いまも公的な基準に入っている。NIST のセキュリティの管理策の一覧 SP 800-53 は、利用者と、利用者のために動くプロセスに、割り当てられた仕事に必要なアクセスだけを許すよう求めている1。デジタル庁の技術レポートは、最小権限の原則を、職種や役職などに応じて、与えるアクセス権限を必要最小限にする原則と定義している3。

クラウドの事業者も、この考え方を製品に取り込んできた。AWS は、2010 年 9 月に IAM を試験提供として公開し、2011 年 5 月に一般提供を始めた1819。試験提供の告知は、IAM によってパスワードやアクセスキーを共有する必要がなくなると説明している18。全員で一つの鍵を使う状態をなくすことが、AWS の IAM の出発点だったことになる。Google Cloud の IAM は、2016 年 5 月に一般提供になった20。

なぜクラウドで権限が守りの中心になるのか

自社のサーバー室では、建物と社内のネットワークの外からは機械に届かないので、その境界を固めることが防御の中心だった。Microsoft は、自社でサーバーを持つ環境では、ネットワークが主なセキュリティの境界だったと書いている21。

クラウドでは、この前提が変わる。NIST の定義によれば、クラウドの資源はネットワークを通じて使え、利用者は事業者の担当者とやり取りせずに、自分で設定を変えられる22。資源の用意も設定の変更も、正しい資格情報があればネットワーク越しにできる。そのため、資格情報と、それに与えた権限が、防御の要になる。Microsoft は、PaaS ではアイデンティティを主なセキュリティの境界と考えるよう勧めている21。別のページでは、多くの人がアイデンティティを主な境界と考えており、従来のネットワークのセキュリティを中心とする考え方からの転換だ、と書いている23。

この考え方は、ゼロトラストと呼ばれる設計の考え方とも重なる。NIST の 2020 年の文書は、ゼロトラストでは、ネットワーク上の位置だけを根拠に信頼を与えないとし、リソースへのアクセスは、セッション(一続きのやり取り)ごとに信頼できるかを確かめてから、作業に必要な最小限の権限で与えるべきだと書いている24。

長く使える鍵と、期限の短い資格情報

権限の範囲と並んで大事なのが、資格情報の期限である。

最も強い資格情報は、契約を作ったときの最初のアカウントである。AWS では、このアカウントはルートユーザーと呼ばれ、すべてのサービスとリソースに完全にアクセスできる。AWS は、日常の作業にルートユーザーを使わないよう強く勧めている5。

プログラムが使う資格情報にも注意がいる。アクセスキーのように、一度作ると消すまで使える資格情報は、漏れたときの被害が長く続く。Google Cloud は、サービスアカウント(プログラムのためのアカウント)の鍵は、作ってダウンロードした既定の状態では期限がなく、消すまで有効だと説明し、できる限りこの鍵を使わずに、別の方法で認証するよう勧めている25。AWS の IAM のロールには、パスワードやアクセスキーのような長期の資格情報がなく、ロールを使うときには、その使用のあいだだけ有効な一時的な認証情報が発行される10。AWS は、人の利用者にも、プログラムにも、一時的な認証情報を使うよう求めている9。

NSA と CISA の文書も、秘密の鍵は必要なときだけ使い、短い期間のアクセスに限り、必要最小限の権限で発行するよう勧めている13。人の利用者には、フィッシング(偽のログイン画面などでパスワードをだまし取る手口)に強い多要素認証を求めている13。多要素認証は、パスワードに加えて、手元の端末など別の手段でも本人を確かめる仕組みである。総務省のガイドラインは、特権を持つアカウントの利用者を最小限にし、その管理では多要素認証と、複数の人で確かめる体制を整えるよう書いている7。

社員 30 人ほどの家具の通販の会社なら、ここまでの考え方は、たとえば次のような設定になる。

一度にすべてを整える必要はない。後で見るように、AWS も、広めの権限から始めて、使い方が分かるにつれて絞っていく進め方を示している。

公的な記録に見る権限の事故

権限の与え方が被害の大きさを決めた例は、規制当局や裁判所の文書に記されている。

一つ目は Uber である。FTC の 2018 年の訴状によれば、Uber は 2014 年 9 月ごろまで、Amazon S3 のデータの保存先を使うすべてのプログラムと技術者に、すべてのデータへの完全な管理者の権限を持つ、一つのアクセスキーを共有させていた26。2014 年 5 月、侵入者は、技術者の一人がコード共有サイトの GitHub に公開していたアクセスキーで保存先に入り、運転手の個人情報を含むファイルにアクセスした。公開された鍵は、保存先のすべてのデータへの完全な管理者の権限を持っていた26。2016 年にも、侵入者はアクセスキーで保存先に入った。今度の鍵は、GitHub の非公開のリポジトリ(プログラムのコードを置く保管場所)のコードに、暗号化されないまま書かれていた。侵入者は、ほかの大規模な漏洩で出回ったパスワードで Uber の GitHub に入り、そこで鍵を見つけたと述べている。FTC は、Uber が技術者にパスワードの使い回しを禁じておらず、GitHub での多要素認証も求めていなかったと指摘している26。2016 年の侵入でダウンロードされたファイルには、約 2560 万件の名前とメールアドレスなどの個人情報が含まれていた26。

二つ目は、2019 年の Capital One である。連邦捜査局(FBI)の捜査官が起訴の前に裁判所に出した刑事告訴状によれば、ウェブアプリケーション・ファイアウォール(WAF、ウェブへの攻撃を防ぐ仕組み)の設定の誤りから、外から送った命令がサーバーで実行できる状態になっていた27。攻撃者は、一つ目の命令で、「*****-WAF-Role」という名のロールの資格情報を手に入れた(名前の一部は告訴状で伏せられている)。二つ目の命令で、そのロールを使ってバケットの名前の一覧を取り、三つ目の命令で、そのロールに権限があったバケットからデータを写した。攻撃者のファイルには、700 を超えるバケットの名前の一覧も入っていた27。告訴状は、Capital One の説明として、このロールは通常の業務ではバケットの一覧を取る操作をしないと書いている27。司法省は 2022 年、この事件の影響が米国の 1 億人を超える顧客に及んだと発表した28。

名前からするとファイアウォールのためのロールが、なぜバケットのデータを写せる権限を持っていたのかについて、公開の文書は理由を書いていない。告訴状から分かるのは、通常の業務では使わない一覧の操作が、このロールでは実行できたことである。少なくともこの操作については、仕事に要らない権限が与えられていたことになる。一方、データを写す権限のうち、どこまでが業務に必要だったのか、権限を絞っていれば被害がどれだけ減ったのかは、公開の文書からは判断できない。はっきりしているのは、漏れた資格情報で何ができるかが、そのロールに与えた権限で決まるということである。

外から見た最小権限の原則

最小権限の原則を支持する見方は、設定の誤りが避けられない以上、誤りが起きたときの被害を限ることに価値を置く。NSA と CISA の 2024 年の文書は、IAM はクラウドの資源を守るうえで欠かせないが、利用者はアクセスの制御を誤って設定し、意図せず資源を誰でも見られる状態にしやすく、そうした誤りはよくあることで、大量のデータの漏洩を起こしてきたと書いている13。そのうえで、最小権限と職務の分離の原則を慎重に当てはめ、権限の割り当てとアクセスの要求を監査するよう求めている13。総務省のガイドラインも、プログラムが使うアクセスキーの管理が不十分だと、システム全体の乗っ取りのような危険があると書き、ゲストの利用者には必要最小限の権限を与えるよう求めている7。

留保を付ける見方は、二つある。一つは、最小権限は一度の設定で完全にできるものではない、という見方である。AWS は、必要な権限を探るあいだは広い権限から始め、使い方が固まるにつれて権限を減らし、最小権限に近づけていく進め方を示している9。最小権限は、運用しながら近づけていく目標だということになる。

もう一つは、権限だけでは事故の全体を説明できないという点である。Capital One に 8000 万ドルの民事制裁金を科した米通貨監督庁(OCC)の命令は、権限の設定には触れていない。OCC が挙げたのは、クラウドへ移る前のリスクの評価、ネットワークのセキュリティの管理、データの流出を防ぐ管理、警報への対応の不備に加え、内部監査が多くの弱点を見つけられなかったことと、取締役会が経営陣の責任を十分に問わなかったことである29。権限を絞ることは、単独でも被害を限る。ただ、ネットワークの守りや、異常に気づく仕組み、組織の監督と組み合わせて、効果が大きくなる。

並べると、どの見方も、権限を必要な範囲に絞ること自体には異論がない。違いは、それをどこまで最初から求め、ほかの守りとどう組み合わせるかにある。Capital One の事件の入口は、WAF の設定の誤りで、外から送った命令がサーバーに届いてしまったことだった。権限を絞っても、ネットワークの入口が開いていれば、外からの要求は届く。クラウドの上でネットワークをどう区切り、どこを外に開くのかが、次の問いである。

出典29件
  1. NIST Joint Task Force「Security and Privacy Controls for Information Systems and Organizations」NIST SP 800-53 Rev. 5、2020年9月、2026年10月13日取得. https://nvlpubs.nist.gov/nistpubs/SpecialPublications/NIST.SP.800-53r5.pdf — AC-6(最小権限)と認証の定義。 ↩ ↩2

  2. NIST CSRC Glossary「authorization」2026年10月13日取得. https://csrc.nist.gov/glossary/term/authorization — NIST SP 800-162 による、主体に対象へのアクセスを許すか断るかの判断としての定義。 ↩

  3. デジタル庁 DS-212「ゼロトラストアーキテクチャ適用方針における属性ベースアクセス制御に関する技術レポート」2023年3月31日、2026年10月13日取得. https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e2a06143-ed29-4f1d-9c31-0f06fca67afc/e5b49450/20230411_resources_standard_guidelines_guideline_03.pdf — 認証・認可・最小権限の原則の用語の定義。 ↩ ↩2

  4. J. H. Saltzer, M. D. Schroeder「The Protection of Information in Computer Systems」Proc. IEEE 63(9), pp. 1278–1308、1975年、2026年10月13日取得. https://web.mit.edu/Saltzer/www/publications/protection/Basic.html — 最小権限などの設計の原則と用語集。 ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6

  5. AWS「IAM とは」2026年10月13日取得. https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/IAM/latest/UserGuide/introduction.html — 認証と認可の制御、ルートユーザーを日常の作業に使わない勧め。 ↩ ↩2

  6. Google Cloud「IAM の概要」2026年9月16日更新、2026年10月13日取得. https://cloud.google.com/iam/docs/overview?hl=ja — プリンシパル・ロール・リソース、組織・フォルダ・プロジェクトの階層とポリシーの継承。 ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6

  7. 総務省「クラウドサービス利用・提供における適切な設定のためのガイドライン」2022年10月、2026年10月13日取得. https://www.soumu.go.jp/main_content/000843318.pdf — ID とアクセス管理の定義、特権アカウントの管理、アクセスキーの管理の不備の危険。 ↩ ↩2 ↩3

  8. Microsoft「Azure ロールベースのアクセス制御 (Azure RBAC) とは」2024年3月12日更新、2026年10月13日取得. https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/role-based-access-control/overview — セキュリティ プリンシパル・ロール定義・スコープと、四つの階層のスコープ。 ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5

  9. AWS「IAM でのセキュリティのベストプラクティス」2026年10月13日取得. https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/IAM/latest/UserGuide/best-practices.html — 一時的な認証情報の使用、最小特権のアクセス許可と、広い権限から始めて絞っていく進め方。 ↩ ↩2 ↩3

  10. AWS「IAM ロール」2026年10月13日取得. https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/IAM/latest/UserGuide/id_roles.html — ロールに長期の認証情報がなく、セッションごとに一時的な認証情報が発行されること。 ↩ ↩2

  11. AWS「AWS Organizations – Now Generally Available」2017年2月27日、2026年10月13日取得. https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2017/02/aws-organizations-now-generally-available/ — 複数のアカウントにまたがるサービスコントロールポリシー。 ↩

  12. AWS「サービスコントロールポリシー (SCP)」2026年10月13日取得. https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/organizations/latest/userguide/orgs_manage_policies_scps.html — SCP は権限を与えず、上限を設定する。 ↩

  13. NSA, CISA「Use Secure Cloud Identity and Access Management Practices」2024年3月、2026年10月13日取得(アーカイブ). https://web.archive.org/web/2024id_/https://media.defense.gov/2024/Mar/07/2003407866/-1/-1/0/CSI-CloudTop10-Identity-Access-Management.PDF — 設定の誤りの多さ、最小権限、短期の鍵、フィッシングに強い多要素認証。 ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5

  14. Microsoft Security Blog「Microsoft Entra expands into Security Service Edge and Azure AD becomes Microsoft Entra ID」2023年7月11日、2026年10月13日取得(アーカイブ). https://www.microsoft.com/en-us/security/blog/2023/07/11/microsoft-entra-expands-into-security-service-edge-and-azure-ad-becomes-microsoft-entra-id/ — 改名の発表。 ↩

  15. Butler W. Lampson「Protection」Proc. 5th Princeton Conf. on Information Sciences and Systems、1971年、2026年10月13日取得. https://www.bwlampson.site/08-Protection/Acrobat.pdf — アクセス行列。 ↩

  16. D. F. Ferraiolo, D. R. Kuhn「Role-Based Access Controls」15th National Computer Security Conference、1992年10月、2026年10月13日取得. https://csrc.nist.gov/pubs/conference/1992/10/13/rolebased-access-controls/final — ロールに基づくアクセス制御の提案と最小権限の原則。 ↩ ↩2

  17. NIST「Role Based Access Control」2026年10月13日取得. https://csrc.nist.gov/projects/role-based-access-control — NIST の RBAC モデルが 2004年2月11日に ANSI/INCITS 359-2004 として採択された経緯。 ↩

  18. AWS「Announcing AWS Identity and Access Management (IAM) Preview Beta」2010年9月2日、2026年10月13日取得. https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2010/09/02/announcing-aws-identity-and-access-management-iam-preview-beta/ — 試験提供の開始と、パスワードやアクセスキーの共有をなくすという説明。 ↩ ↩2

  19. AWS「Announcing IAM」2011年5月3日、2026年10月13日取得. https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2011/05/03/announcing-IAM/ — 一般提供の開始。 ↩

  20. Google Cloud「IAM release notes」2026年10月13日取得. https://docs.cloud.google.com/iam/docs/release-notes — 2016年5月10日の一般提供。 ↩

  21. Microsoft「Best practices for secure PaaS deployments」2026年5月5日更新、2026年10月13日取得. https://learn.microsoft.com/en-us/azure/security/fundamentals/paas-deployments — ネットワークからアイデンティティへの境界の移り変わり。 ↩ ↩2

  22. IPA 訳「NIST によるクラウドコンピューティングの定義」2011年12月掲載、2026年10月13日取得. https://www.ipa.go.jp/security/reports/oversea/nist/ug65p90000019cp4-att/begoj9000000buyd.pdf — オンデマンド・セルフサービスと幅広いネットワークアクセスの訳。 ↩

  23. Microsoft「Azure identity management and access control best practices」2026年7月20日更新、2026年10月13日取得. https://learn.microsoft.com/en-us/azure/security/fundamentals/identity-management-best-practices — 多くの人がアイデンティティを主な境界と考えるという記述。 ↩

  24. S. Rose ほか「Zero Trust Architecture」NIST SP 800-207、2020年8月、2026年10月13日取得. https://nvlpubs.nist.gov/nistpubs/SpecialPublications/NIST.SP.800-207.pdf — ネットワーク上の位置だけで信頼を与えないことと、セッションごとの最小権限のアクセス。 ↩

  25. Google Cloud「サービス アカウント キーを管理するためのベスト プラクティス」2026年10月11日更新、2026年10月13日取得. https://cloud.google.com/iam/docs/best-practices-for-managing-service-account-keys?hl=ja — 既定で期限のない鍵と、鍵を使わない認証の勧め。 ↩

  26. FTC「In the Matter of Uber Technologies, Inc., Revised Complaint」Docket No. C-4662、2018年10月25日、2026年10月13日取得(アーカイブ). https://web.archive.org/web/2023id_/https://www.ftc.gov/system/files/documents/cases/152_3054_c-4662_uber_technologies_revised_complaint.pdf — 共有の管理者のアクセスキー、2014年と2016年の侵入。 ↩ ↩2 ↩3 ↩4

  27. United States v. Paige A. Thompson, Criminal Complaint, No. MJ19-344(W.D. Wash.)、2019年7月29日、2026年10月13日取得. https://www.justice.gov/media/1019711/dl?inline — ファイアウォールの設定の誤り、ロールの資格情報、三つの命令と 700 を超えるバケット。 ↩ ↩2 ↩3

  28. 米国司法省 ワシントン州西部地区連邦検事局「Former Seattle tech worker convicted of wire fraud and computer intrusions」2022年6月17日、2026年10月13日取得(アーカイブ). https://www.justice.gov/usao-wdwa/pr/former-seattle-tech-worker-convicted-wire-fraud-and-computer-intrusions — 1 億人を超える米国の顧客への影響と有罪の評決。 ↩

  29. OCC「Consent Order for the Assessment of a Civil Money Penalty」AA-EC-2020-36、2020年8月、2026年10月13日取得. https://www.occ.gov/static/enforcement-actions/ea2020-036.pdf — Capital One に対する命令。認定した不備の内容。 ↩

この記事はAIを使用して執筆されました。内容には誤りが含まれる可能性があります。事実や数字の出典は脚注から確かめられます。