製造業の世界観・素人が聞けない原理
世界トップの製造業は、性能でも一発の発明でもなく、何との戦いに勝ち続けているのか
- 到達点
- 「1個作れた」と「100万個を利益が出る品質で作り続けられる」の間の谷を、歩留まりの掛け算(0.99の500乗≈0.7%)・ばらつきと公差・数がまれを日常に変えるスケール、の三原理で数字ごと説明できる能力
- 扱わないこと
- 個別企業のケース深掘り(村田・ソニー・トヨタはシリーズ『世界トップのものづくりを解剖する』の領分——本シリーズは事例でなく原理を貫く)/品質工学の数理(シックスシグマ・ロバスト設計は名前と考え方の紹介まで)/経営論・サプライチェーン論(原理の外)
- 歩留まり——良品率の掛け算が利益と壊滅を分ける
ものづくりで一番大事な数字は、性能でもコストでもなく「歩留まり」かもしれない。作ったうち、ちゃんと売れる良品の割合だ。そして各工程が99%良品でも、工程が積み重なると全体は壊滅する——掛け算の残酷さの話。
- 公差——避けられないばらつきを許される幅に収める
工業製品は「全く同じ」を量産しているように見えて、実は2つとして同じものはない。必ず少しずつ違う。ものづくりの本当の仕事は、その避けられない「ばらつき」を、許される幅の中に押し込め続けることだ。
- スケールの壁——「作れる」と「量産できる」は別の問題だ
試作品が一度動いたからといって、それを100万個、安定して安く作れるとは限らない。むしろ、そこからが本当の地獄だ。「作れる」と「量産できる」を分ける、スケールの壁の話。