AI協働
AIが論文を再実行した——再現率は何を測っているか
目次
論文に書かれた結果を、他人が同じ手順でもう一度出せるか。これは科学の土台にある問いだが、実際に確かめられることは少ない。確かめる作業には元の研究とほぼ同じ手間がかかるうえ、やり遂げても新しい発見にはならないからだ。
そこへ、その手間そのものを機械に肩代わりさせるという発想が出てきた。手順を読み、環境を組み立て、走らせて、出てきた数字を論文の主張と突き合わせる。人手では通らなかった規模で確かめられるかもしれない。
ただし、規模が出せるようになると、今度は別のことが問題になる。「再現できた」とは何を指すのか。数字がぴったり一致することか、傾向が同じであればよいのか、結論が変わらなければよいのか。基準が揃っていなければ、集計された割合は読む人ごとに違う意味を持ってしまう。費用の話も同じで、いくらかかったかは何をどこまで回したかとセットでしか読めない。
機械に再現作業をさせると何がどこまで分かるのか——集計された割合を、その割合が何を数えたのかまで降りて読む。
AIエージェントが、論文を機械の速度で再実行し始めた。研究レビュー企業SAIは、機械学習の主要会議 ICML 2026 の口頭発表論文168本すべてをエージェントに検証させた(口頭発表は同会議の最上位の区分だ)。そのまま走らせられるコードが付いていたのは104本。完全な再現を実施した105本のうち、検証可能な主張が5つ以上あった92本で、エージェントが試行して実際に走らせた主張の4割超を再現できたのは34本、8割超まで届いたのは8本だった1。分布は低い側に大きく偏っている。しかも論文の実験を付録まで含めて全部回す費用は中央値で約8,900ドル、10万ドル超が17本、最高は約220万ドルに迫る1。同じ時期、湿式の実験室でも同じことが起きた——4つの研究室が同じ触媒を回し、答えが揃わなかった2。ただし、この失敗率をそのまま危機の証拠として読むのは早い。「再現できた」の定義が揃っておらず、自動化はその合意の無いまま先に走っている、という批判が同時に出ているからだ3。
エージェントは、168本を順に再実行した
SAI は、AIエージェントに論文をレビューさせる米国の企業だ(SAI Labs, Inc.)。そのエージェントがやったことは手順として素朴だ。論文から著者の中心的な主張(claim——「この手法はこのデータでこの数値を出す」といった、検証可能な単位の言明)を抜き出す。付属のコード・モデル・データを落としてくる。環境を組む。可能なものは実験を回し直す。そして結果を、論文から抜き出した主張の一つひとつと突き合わせる1。
数字はこう並ぶ。対象は口頭発表の168本すべて。うち、そのまま走らせられるコードが付いていたのは104本。SAI が完全な再現を実施したのは105本で、これは104本の内数ではない——初期のリソース見積もりで別に選んだ集合であり、低リソースの論文から順に着手している。その105本のうち、検証可能な主張を5つ以上持っていたのが92本だった1。
そして肝心の再現率は、この92本を分母に取る。さらに論文の内側にも分母がある——原典が数えているのは「エージェントが試行して実際に走らせた主張」に対する割合で、試行しなかった主張は分母から外れている(データセットを小さくするなど範囲を縮めて走ったものは含まれる)。その分母で、4割超を再現できたものが34本、8割超は8本1。168本ではなく92本、しかも論文の全主張ではなく試行できた主張が分母である点は、読み違えると失敗率を過大にも過小にもする。92本自体も168本から直接絞られたのではなく、リソース見積もりで選ばれた105本の内側にある。
原典は集計基準も併記している。範囲を縮めずに完走した主張だけで数えると、8割超に届く論文の割合は約1割から2割へ倍になる1。それでも大半が持ちこたえる論文はごく一部だ、という向きは変わらない——というのが原典自身の見立てである。
人間の査読者との比較も出ている。差が最も大きかったのはコードと再現性で、SAI は人間の査読者が誰も言及しなかった問題を903件挙げた。逆に、人間だけが挙げて SAI が見落とした指摘は22件だった1。原典が出しているのは互いの取りこぼしの差であって、各々の総指摘数ではない(人間側の総数は公表されていない)。二人以上の人間査読者が合意していた指摘については、SAI は78%を自力で覆っている。一方で、新規性の判断と、その研究が文献のどこに位置するかの判定——ここは人間が上回った1。査読の第一次選別にAIを置けるかという既存の論点とは、そもそも作業が違う。こちらは読むのではなく、動かす話だ。
原典はその差を示す実例を二つ挙げている。ひとつは、基盤モデルのパラメータの0.77%しか学習しないことを看板にした論文で、実際に公開されたチェックポイントは6.31%——約8倍を学習していた。0.77%が成り立つのは、公開されたものの8分の1の大きさのアダプタでだけだった。もうひとつは、信頼性の表を公開コードのどこにも存在しない判定モデルで採点しており、その数値を計算するものがリポジトリに何も入っていない。原典は「どちらも原稿を読むだけでは見えない」と書いている1。
動かないコードと、消えたモデル
再現が失敗した原因のうち大きかったのは二つだ。ひとつは、配布されたままのコードが動かないこと。ファイルが欠けている、記述が足りない、依存関係が壊れている1。もうひとつは、動いた結果が論文の報告値とずれることだ1。前者は工程の問題で、後者は主張そのものの問題である。同じ「再現できず」に、性質の違う二つが同居している。
そのうえで、もう一つ重い数字がある。4本の論文は、すでに提供終了したモデルに依存している1。この4本は、SAIが再現できなかったのではない。誰にも、もう再現できない。依存先が消えた時点で、その結果は検証可能性を失った。APIの背後にあるモデルを使って書かれた論文では、この形の消失は今後も起こりうる。
再現には、値札がついている
費用の推定を見ると、この話は具体的になる。ICML の口頭発表論文に載っている実験を、付録まで含めて全部回すコストは、中央値で約8,900ドル。10万ドルを超えたものが17本。最も高いものは約220万ドルに迫った1。原典はこれを「トップの機械学習論文を作るのにいくら掛かるか」への答えとして出している。自分たちの走行が覆った主張については実測値、それ以外は原稿と付録を読んで既存の走行から見積もった値だ1。
さらに重要なのは、この見積もりが何を含んでいないかだ。原典は、人件費とその他のインフラ費用を除外していると明記している。そして対象は原稿に提示された作業だけで、その裏にある反復的な試行は数えていない1。つまり実際の値札は、この数字より上にしかならない。どれだけ上かも書いてある——別方向の試行錯誤を数えれば「容易に2倍・3倍になりうる」1。中央値でも1.8万〜2.7万ドルの側へ動く。
ただし、この約8,900ドルは監査の請求書ではない。SAI が監査そのものに払った額は原典に無いし、その監査の多くは範囲を縮めて走っている。それでも負担の問いは立つ。SAI 自身が105本を初期のリソース見積もりで選び、低リソースの論文から順に着手したと書いているからだ1。誰が払うのか——会議か、出版社か、資金提供者か、それとも監査を売る企業か。払う主体が決まれば、何を監査するかも決まる。安い論文だけが検証され、220万ドル側は誰にも触られない。その偏りは将来の可能性ではなく、原典の監査そのものの中で既に起きていた。
実験台の上でも、同じことが起きている
計算の外でも同型の問題が観測された。SLAC国立加速器研究所、ペンシルベニア州立大学、スタンフォード大学、UCサンタバーバラの4研究室が、同じロジウム系触媒を回した2。二酸化炭素を一酸化炭素に変える反応で、CO2を燃料に変える最初の一段にあたる。同じ試料と同じ手順を複数の研究室に配り、結果を突き合わせる方式——ラウンドロビン試験だ。
結果は揃わなかった。4チームが得た一酸化炭素の量と、望ましくない副生成物であるメタンの量が、研究室ごとにばらついた2。
食い違いの原因はいくつも見つかった。そのうち最大級の寄与因子のひとつが、意外なほど地味な項目だった。反応混合物をどれだけ強く振ったか・撹拌したかである4。プロトコルに「撹拌する」と書いてあっても、どれだけ強くかは実験台ごとに違う。その違いが、そのまま出てきたデータに焼き込まれていた。4研究室でさらに標準化を進めると、結果は揃う方向に動いた4。提言は、反応器の設計・操作手順・実験条件の一貫性を上げること4。
ただし、撹拌を名指ししているのは参加機関の発表であって、査読された論文の要旨ではない。要旨がばらつきの主要な寄与因子として挙げているのは熱管理(heat management)である2。撹拌の強さは熱の移り方を通じて効くので無関係ではないが、査読を経た定式化が前面に置いているのは熱の側だ。
この研究が扱ったのは触媒1種・ラウンドロビン1件で、そこから一般則は引けない。ただし、そのばらつきが機械学習に何をするかは、この論文自身が測っている。要旨によれば、同一のバッチと同一の試験プロトコルを使ってもなお、研究室内では明確だった入力(反応温度・Rh 担持量・合成法)と出力(転化率・選択性・COとメタンの生成速度)の関係が、研究室間のばらつきを入れると統計的に有意でなくなった2。著者らの結論は、機械学習モデルの性能指標と入力特徴量の選び方に不確かさ解析を組み込まねばならない、というものだ2。プロトコルに書かれない操作は、そのデータで学習するモデルから列として見えない。見えない変数は、信号を消すところまで入り込みうる。
「再現できない」が指しているもの
最も強い留保は、再現性研究そのものの内側から出ている。外野からではない。
Snelleman らの指摘はこうだ。再現の自動化を試みる研究が続いているが、再現性の定義が人によって違うため、明確な問題設定が欠けている3。何を自動化しているのかの合意が無いまま、自動化が組まれている。彼らの提案は、任意の実証研究を仮説・実験・解釈の三要素として表現し、それを論文から自動抽出することだ。20件の研究で試し、各研究の原著者本人に抽出の質を評価してもらっている3。
結果は、部分的にうまくいった。表現のすべての部分について、著者フィードバックの多数は肯定的だった。ただし、いくつかの事例では研究の要素をすべて捉えきれず、特に実験結果のような具体的な細部の抽出には改善の余地があると報告している3。
内訳はこうだ。20件のうち6件で、仮説の全集合を取り逃している。いずれも一部は正しく取れていて全滅ではない——ある研究では9つの仮説のうち7つ、別の研究では2つのうち1つを捉えた。原典はこの失敗をコンテキスト長の要求に帰しており、その根拠として挙げているのは、いま挙げた2例がいずれもデータセットの残りに比べてトークン数が際立って多いことだ3。解釈の抽出のほうは安定していて、著者に編集されたのは24.32%、1文あたりの変更量は平均4.79%だった3。抽出の精度が主張の粒度に届かないなら、その上に載る「再現できた/できない」の判定も、同じだけ揺れる。長い論文ほど取りこぼすのなら、その揺れは系統的である。
再現しない理由が一種類でないことも、以前から整理されている。Gundersen らのレビューは、誤った結論につながりうる41の設計上の選択を文献から同定し、科学的方法の各段階に沿った枠組みに分類した5。原典が背景として引く通説では、主要な寄与とされるのは方法論上の問題と、アルゴリズムや実装そのものが持ち込む変動を適切に勘定に入れていないことだ5。
同レビューは、実験設計の選択と結論への影響とを結ぶ理論的枠組みが存在しないことを出発点に置き、それを埋めることを自らの目的に据えている5。結論部では、再現性の要因が結論にどう効くかを記述した最初の仕事だと自ら位置づけている5。つまり枠組みが無いのではない。当の論文がそれを与えたと主張していて、その主張はまだ独立の検証を経ていない。
そして Snelleman らの著者に Gundersen が入っている35。再現性の枠組みを与えた側の研究者が、その自動化には問題設定が無いと言っている構図だ。
監査する側も、自分の限界を自認している。SAI 自身の但し書きはこうだ——「SAI のレビューはまだベータであり、間違えることがある。だから、その指摘は自分自身の作業に照らして検証してほしい」1。903件という指摘数は、903件の正しい指摘ではない。
どちらに転ぶかで、何が変わるか
この問いは、まだ決着していない。転ぶ方向によって変わるものを、分けて置く。
自動監査が自己修復の側に転んだ場合。 再現コストの中央値が約8,900ドル、上端が約220万ドルという分布のまま1、監査を誰が負担するかが決まる。負担者が決まれば、監査される論文の集合が決まる。コードと再現性でSAIだけが903件を挙げ、人間だけが挙げたのは22件という取りこぼしの非対称が続くなら、そしてSAIが人間の合意済み指摘の78%を覆い続けるなら1、この領域の点検はエージェント側に移り、人間は新規性と位置づけの判定に寄る。この分業は、SAI の測定が示した得意分野の分かれ方そのものだ1。
新種の不確かな判定の側に転んだ場合。 問題は「何%再現できたか」の数字が独り歩きすることになる。定義が揃っていない以上、その数字は比較可能ではない——原典自身が、自動再現を目指す独立研究どうしの比較可能性は指標の乱立によって著しく限られている、と述べており、その回復こそが論文の動機である3。抽出が実験結果の細部を取り逃す余地も残っている3。そこに、方法論と実装由来の変動という別々の原因が混ざり5、設計の選択が結論に効く度合いを扱う枠組みは提案されたばかりで独立の検証を経ていない5。低い再現率が、原著の誤りなのか、監査側の取りこぼしなのか、そもそも定義の不一致なのかを、数字だけでは分離できない。SAI 自身も「低い再現スコアは、その論文が意図的に欺いていることを意味しない」と断り、コードが古びること、専有データが公開できないこと、著者の機械で動いたスクリプトが他所で同じに動かないことを挙げている。ただし「実務上の帰結は同じで、その論文の科学は検証できない」とも続けている1。
どちらに転んでも変わらないものが、いくつかある。
配布したまま動くコードを出すこと。動かないコードは、再現失敗の最大級の原因として実測されている1。そして依存するモデルのバージョンを固定して記録すること——提供終了したモデルに依存した4本は、もう誰にも再現できない1。この4本は、監査の精度の改善では救われない。
プロトコルが書き落としているパラメータを記録すること。撹拌強度は「撹拌する」としか書かれていなかったが、結果を動かした最大級の要因のひとつだった4。標準化を進めれば結果は揃う方向に動く4。ただし揃えるだけでは足りない——同一のバッチと同一のプロトコルでもなお研究室間のばらつきが関係を消したのだから、著者らが求めているのは、性能指標と入力特徴量の選び方そのものに不確かさ解析を組み込むことだ2。記録は事後の解釈ではなく事前の設計の問題になる。
そして、再現率を判定としてではなく問いとして扱うこと。SAI 自身が、ベータであり間違えうるので自分の作業と照らして検証せよと書いている1。定義が揃っていない量については、失敗率はそれ自体では何も解釈しない3。
出典5件
-
SAI(SAI Labs, Inc./米国拠点の研究レビュー企業。所在州は同社サイトでは特定されていない), “How much science is verifiable? Results from replicating ICML 2026 oral papers”(2026年7月公開)。AIエージェントが ICML 2026 の口頭発表論文168本すべてを対象に、中心的主張の抽出・付属コード/モデル/データの取得・環境構築・実験の再実行・抽出した主張と再現結果の突き合わせを実施。そのまま走らせられるコードが付いていたのは104本。完全な再現を実施したのは105本で、これは104本の部分集合ではなく、初期のリソース見積もりに基づき低リソース側から順に選抜・着手した集合だと原典が明記している。その105本のうち検証可能な主張が5つ以上あったのは92本。その92本で、エージェントが試行して実際に走らせた主張(範囲を縮めて走ったものを含み、試行しなかった主張は分母から除く)の4割超を再現できたのは34本、8割超は8本で、分布は低い側に偏る。原典は集計基準も併記しており、範囲を縮めずに完走した主張だけで数えると8割超は約1割から2割へ上がるが、大半が持ちこたえる論文はごく一部という向きは変わらないとしている。再現失敗の二大原因は、配布状態でコードが動かないこと(ファイル欠落・記述不足・依存関係の破損)と、結果が論文の報告値からずれること。4本はすでに提供終了したモデルに依存しており、もはや誰にも再現できない。費用は、原典が「トップの機械学習論文を作る費用」として提示した、付録を含む全実験の再現コスト推定で、中央値が約8,900ドル、10万ドル超が17本、最高は約220万ドルに迫る(自分たちが走らせた分は実測、残りは原稿と付録から見積もった値)。原典は人件費とその他インフラ費を除外し、原稿に提示された作業のみを対象として反復的な研究試行を含まないと明記したうえで、それを含めれば容易に2〜3倍になりうるとも述べている。人間査読者との比較では、コードと再現性について人間が誰も言及しなかった指摘を SAI が903件挙げ、SAI が見落として人間だけが挙げた指摘は22件だった(互いの取りこぼしの差であり、各々の総指摘数ではない。人間側の総数は公表されていない)。二人以上の人間査読者が合意した指摘の78%を SAI が覆う一方、新規性と文献上の位置づけの判定は人間が上回った。低い再現スコアはその論文が意図的に欺いていることを意味しない(コードが古びる・専有データが公開できない・著者の機械で動いたスクリプトが他所で同じに動かない)が、実務上の帰結は同じでその論文の科学は検証できない、とも原典は述べている。原典自身が「SAI のレビューはまだベータであり間違えることがあるので、指摘は自分自身の作業に照らして検証してほしい」と断っている。自社のレビュー体制による自己報告であり、独立再現は本稿執筆時点で未確認。https://sai.science/blog/how-much-science-is-verifiable ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7 ↩8 ↩9 ↩10 ↩11 ↩12 ↩13 ↩14 ↩15 ↩16 ↩17 ↩18 ↩19 ↩20 ↩21 ↩22 ↩23 ↩24 ↩25
-
Selin Bac(第一著者), Adam S. Hoffman(責任著者)ほか計15名, Nature Catalysis(2026年7月31日公開、2025年10月31日受理、DOI: 10.1038/s41929-026-01559-y)。SLAC国立加速器研究所・ペンシルベニア州立大学・スタンフォード大学・UCサンタバーバラの4研究室が、二酸化炭素を一酸化炭素に変える同一の Rh/TiO2 触媒を回したラウンドロビン試験。要旨によれば、同一の触媒バッチと同一の試験プロトコルを使ってもなお、研究室内では明確だった入力(反応温度・Rh 担持量・合成法)と出力(転化率・選択性・CO とメタンの生成速度)の関係が、研究室間のばらつきを入れると統計的に有意でなくなった。要旨がこのばらつきの主要な寄与因子として挙げているのは熱管理(heat management)であり、撹拌への言及は無い(同ページで撹拌が出てくるのは参考文献の題名としてのみ)。結論は、機械学習モデルの性能指標と入力特徴量の選定に不確かさ解析を組み込む必要がある、というもの。本文の結果節は購読制のため本稿執筆時点で未確認だが、要旨・図キャプション・書誌は購読不要で参照でき、本稿の機械学習への含意はその要旨に基づく。ばらつきの定量的な幅は論文の図2・図4〜6 に示されているものの購読制のため参照できておらず、したがって本稿では大きさに触れていない。https://www.nature.com/articles/s41929-026-01559-y ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7
-
Thijs Snelleman, Peter Lundestad Lawrence, Holger H. Hoos, Odd Erik Gundersen, “Automated Reproducibility Has a Problem Statement Problem”(arXiv:2601.04226, 2025年12月30日投稿)。再現の自動化を試みる研究が続いているが、再現性の定義が人により異なるため明確な問題設定が欠けている、と指摘する。独立研究どうしの比較可能性は、食い違う問題定式化に由来する評価指標の乱立によって著しく限られているとも述べ、比較可能な出力構造を与えることを目的に掲げている。提案は、任意の実証研究を仮説・実験・解釈として表現し、論文から自動抽出すること。20件の研究で試し、各研究の原著者本人に抽出の質を評価させた結果、表現のすべての部分について著者フィードバックの多数は肯定的だった一方、いくつかの事例では研究の要素をすべて捉えきれず、実験結果のような具体的な細部の抽出には改善の余地があると報告している。内訳は20件中6件で仮説の全集合を取り逃したというもので(いずれも一部の仮説は正しく取れている)、原典はこれをコンテキスト長の制約に帰している。その診断の根拠として原典が示すのは、本文で例示した2件(9つ中7つ、2つ中1つ)のトークン数がデータセットの残りに比べて際立って多いことであり、6件全部のトークン数を比べたものではない。解釈の抽出では24.32%が著者に編集され、1文あたりの平均変更量は4.79%だった。著者に Gundersen(脚注 sources の第一著者)が含まれる。AAAI 2026 の RAI(Responsible AI)ワークショップに採択され、そこで発表されている(arXiv の Comments 欄および PDF 各ページのフッタに明記)。ワークショップ査読であり、本会議のフルペーパー査読とは水準が異なる。arXiv 上は v1 のみ。https://arxiv.org/abs/2601.04226 ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7 ↩8 ↩9 ↩10
-
SLAC National Accelerator Laboratory, “For AI to drive science discoveries, highly reproducible data is key”(2026年8月3日、文: Catherine Zandonella)。厳密な検証の結果、食い違いの原因はいくつも見つかり、そのうち最大級の寄与因子のひとつが、反応混合物をどれだけ強く振ったか・撹拌したかだった、と述べる。プロトコルに「撹拌する」とあっても、どれだけ強くかは実験台ごとに違い、その差が出てきたデータに焼き込まれていた。4研究室でさらに標準化を進めると結果は揃う方向に動いた。提言は反応器設計・操作手順・実験条件の一貫性の向上。撹拌を名指ししているのはこの発表であって査読された論文の要旨ではなく、要旨は主要な寄与因子として熱管理を挙げている。https://www6.slac.stanford.edu/news/2026-08-03-ai-drive-science-discoveries-highly-reproducible-data-key ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5
-
Odd Erik Gundersen, Kevin Coakley, Christine Kirkpatrick, Yolanda Gil, “Sources of Irreproducibility in Machine Learning: A Review”(arXiv:2204.07610, 2022年4月15日投稿・2023年4月14日改訂)。公表された機械学習研究の多くが再現不能であり、その主要な寄与は方法論上の問題と、アルゴリズムそのものや実装が持ち込む変動を適切に勘定に入れていないことに帰せられる、と背景を述べる。本論は、誤った結論につながりうる41の設計上の選択を文献から同定・分類し、科学的方法の各段階に動機づけられた枠組みにまとめたもの。「実験設計の選択と、それが結論に及ぼしうる影響とを関係づける理論的枠組みは存在しない」は要旨の Problem 欄に置かれた本論の問題設定であって現状報告ではなく、本論はその枠組みを与えることを目的および貢献として掲げている(結論部で、機械学習の再現性についての最初の包括的枠組みであり、再現性の要因が結論に及ぼす影響を記述した最初の仕事だと自ら位置づけている)。「再現に失敗しても元の結果が誤りとは限らない」という主張は本稿執筆時点で本論に確認できておらず、本稿はその趣旨を本論に帰していない(同趣旨は脚注 sai の原典に明記がある)。arXiv プレプリントであり、本稿執筆時点で査読誌・会議への掲載記録は確認できない(arXiv に journal-ref 無し、OpenAlex・Crossref にも掲載版のレコード無し)。「最初の包括的枠組み」という位置づけは著者らの自己申告である。https://arxiv.org/abs/2204.07610 ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7
この記事はAIが執筆しています。内容には誤りが含まれる可能性があります。ご注意ください。