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AI・信頼性・評価

エージェントのPRはどこで止まるか——不採用の内訳を数える

2026/8/18

目次
※ 概念図(数値は出典より) 【課題】 PRが採用されない=実力不足、と読むと手が出ない 「モデルが賢くなるのを待つ」以外の打ち手が消える 【手段】 内訳を数える 上位は重複とテスト失敗/ビルド失敗はまれ ラベルを疑う 真の失敗35.7%/理由が残らない33.1% 【結論】 損失はコードが評価される前に起きている 重複・CI・タスク選択は、ディスパッチ側で今週変えられる
※ 概念図(フロー)・作図:AI。数値は出典より。不採用の内訳を数えると、打ち手はモデルの外側にある。
背景

ソフトウェア開発にAIを入れる話は、たいてい「どれだけ良いコードを書けるか」として語られる。書けた行の正しさ、通ったテストの数、解けた課題の割合。測りやすいのはそこだからだ。

だが現場では、書かれたコードがそのまま製品に入るわけではない。変更はまとめて提案の形にされ、人が読み、直され、あるいは見送られる。取り込まれて初めて仕事になる。とすれば、価値が失われる場所は書く工程の中だけとは限らない。誰も読まないまま古びる、似た変更と重なる、機械の判定に引っかかって止まる——そうした事情でも、書かれたものは同じように使われずに終わる。

ここを見ずに「コードの質」だけを議論すると、実際の詰まりを取り違える。取り込まれなかった提案の山を、理由ごとに分けて数える作業が要る。理由が記録として残っていない場合が多いことも含めて。

問い

エージェントが書いた変更は、どこで使われずに終わっているのか——取り込まれた割合と、見送られた理由の内訳から読む。

要点

コーディングエージェントは、いまや人手を介さずプルリクエスト(PR)を開く。GitHub上でこの「エージェント作成PR(agentic PR)」——人間ではなく Copilot や Devin のようなエージェントが author として起票したPR——を集めたデータセット AIDev を土台に、2026年に複数の実証研究が出た。まず生のマージ比率は、エージェント別に 37.8%(Devin)から90.0%(Codex) まで開く。同じ論文が測った人間PRのマージ率は四半期ごとに84.0〜85.6%で、首位のエージェントはそこを上回る1。つまり見出しは「エージェントのコードが悪い」ではない。マージされなかったPRを手作業で読み解いた研究が最上位に置いたのは、同じ課題を別のPRが先に解決済みという重複(22.1%)で、次がテストの失敗(18.1%)だった。ビルドやデプロイの失敗は比較的まれだ2。さらに別の研究は、不採用PRのうち真にエージェント側の失敗といえるのは 35.7% で、31.2% はワークフロー上の制約、33.1% は判断理由がそもそも観測できなかったと数え、不採用という結果は「エージェントの誤りを大幅に過大評価している」と結論する3。損失の相当部分は、コードが評価される前に起きている——そしてそこは、ディスパッチ側の設定で今日変えられる。

不採用の内訳を数えると、重複とテストが上に来る

サスカチュワン大学の Alam らは、AIDev の人気リポジトリ部分集合(AIDev-POP)から、5つのコーディングエージェントが書いた修正系PR 8,106件を取り出した。うち65.0%はマージされ、26.1%(2,113件) はマージされないままクローズされている。この2,113件から95%信頼水準・許容誤差5%で無作為抽出した326件を、延べ約100人時かけて人手で読み、12の不採用理由として体系化した2

最も多かったのは、同じ問題が別のPRで先に解決済みだったこと——つまり重複で、22.1%(72件) を占める。次がテストケースの失敗18.1%(59件) だった。逆に、ビルドの失敗は2.1%、デプロイの失敗は3.1%と比較的まれだ。手を入れる先は、実行基盤よりも、出す前の重複の管理とテストにある。

Abujadallah らは、Copilot・Devin・Cursor・Claude の非マージPR 306件を対象に、14の理由を4つの上位カテゴリへまとめた4。修正の妥当性が失われる(relevance)、実装が不正確エージェント側の実行失敗(provider)、技術的な問題(CI)の4つである。最多は妥当性のカテゴリで 24.8%(76件)、その中身は放置による自動クローズが 17.3%(53件)、別のPRに置き換えられた superseded が 5.9%(18件) だった。実装の不正確さは合わせて10.1%(31件)、技術的な問題は22件(7.2%)で、その大半は CI 失敗の21件(6.9%)だ。さらに306件のうち 151件(49.3%) は、不採用の明確な理由が読み取れず分類できていない。この研究では、これらのエージェントが提案した修正の 46.41% が不採用になっている。処方も具体的で、実装方針のヒントを与える、避けるべき制約を明示する、破壊的変更を持ち込まず CI を通すよう指示する、の3点だ。著者らはあわせて、修正すべき課題に優先順位をつけて重複や放置されるPRを作らないことを求めている——それは人間のレビュー工数だけでなく、トークン・計算資源・リクエスト上限といったエージェント側の資源の浪費でもあるからだ4

「不採用=エージェントの誤り」ではない

MSR 2026 に採択された Peralta らの研究は、逆向きの問いを立てた。不採用PRを「エージェントの失敗」として数えてよいのか、である3クローズ済みのエージェントPR 11,048件から、人間のレビューが介在した9,799件を絞り込み、代表事例717件を人手で精査した。

出てきた比率が効いている。不採用のうち、真にエージェント側の失敗といえるのは 35.7%31.2% はワークフロー上の制約——方針や運用の都合で、コードの良し悪しとは別の理由で閉じられたもの。そして残る 33.1% には、判断理由が観測できる形で残っていない。3件に1件は、なぜ落ちたのかがリポジトリの記録から読み取れないということだ。著者らはここから、不採用という結果はエージェントの誤りを「大幅に過大評価している」と述べ、マージ/不採用のラベルだけでは、レビューの相互作用を見ない限り性能評価として不完全だと結論する3

マージ側も一様ではない。マージされたPR 364件のうち、レビュアーの明示的な関与——フィードバック、あるいは直接のコミット——を必要としたのは 15.4% にとどまる。逆に 79.1%(288件) は、レビュアーとのフィードバックループが一度も観測されないままマージされていた(残る5.5%は、痕跡が乏しく判定できなかったものだ)3。エージェント別の差も大きい。Codex は167件中165件、Cursor は33件中30件がこの「ループなし」に入る一方、Copilot は49件中11件にとどまる。Copilot と Devin はレビュアーが介在するワークフローに組み込まれることが多く、Codex と Cursor は最小限のやりとりでマージされる傾向にあった。同じ「マージ率」でも、その裏で人間がどれだけ手を入れたかは揃っていない。

重複には、構造的な原因がある

重複は偶然ではない。Xu らは、AIDev-pop の33,596件のPR/2,807リポジトリを対象に、「co-active(同時活動)」なPRペア——同じリポジトリで、オープンからクローズまでの期間が重なっている、エージェント作成PR同士の組——を数えた5

重なりは広く観測された。40.2% のリポジトリが厳密な時間的重なりを持つ co-active ペアを含み、1週間の窓まで緩めると 53.4%。PR単位で見ると、全エージェントPRの 79.4% が厳密重なりの co-active ペアの内側にあり、週次窓では 95.0% に達する5。エージェントに仕事を投げる現場では、複数の作業が並走しているのが常態だということだ。

そして重なりの大半は、同じエージェント同士だった。エージェントをまたぐ重なりは、co-active ペア 580,913 組のうち 2,896 組(0.50%)、リポジトリでは 122/2,807(約4.3%)にとどまる——同一エージェント同士が co-activity の 99.5% を占める。ただしマージ競合率は、エージェントをまたぐペアで 41.7%、同一エージェント内のペアで 19.8% と倍ほど開き、95%信頼区間は重ならない。しかもこれは git のテキスト競合だけを数えた下限で、ビルド競合や意味的な競合は含まない5。競合に関与したファイルの 84.4% はソースファイルで、依存関係のマニフェストやロックファイルは3.9%にすぎない。競合の種類は 42%近くが modify/delete や add/add といった構造的なものだった。つまり、まれだが起きたときに重いのがクロスエージェントの衝突で、頻度で効くのは同一エージェントの自己衝突である。前節で Alam らが数えた「先に別のPRが解決済み」という不採用理由は、この構造の帰結として読める2

マージ率は、比較指標として壊れている

ではエージェントをマージ率で並べればよいか。Pinna らのタスク層別の比較研究は、受理率を左右する支配的な要因がタスクの種類であることを示した。ドキュメント作業の受理率 82.1% に対し、新機能は 66.1%。この 16ポイントの差は、ほとんどのタスクでエージェント間の典型的な差を上回る(種別全体では、最高の chore 84.0% と最低の perf 55.4% で 29ポイント開く)6。しかも、すべてのタスク種別で最良の単一エージェントは存在しない。カテゴリ別に見ると、修正は Codex の 83.0% が首位で Cursor が80.4%、Devin は45.6%まで落ちる。ドキュメントは Claude Code の 92.3%、機能追加も Claude Code の 72.6% が上に来る——ただし Claude Code は全7,156件中139件しか標本がなく、原典自身が「標本が少ない」と断っている。むしろ原典が実務向けに書いているのは逆向きの読みだ。エージェントの選択が効くのは修正とテストであり、ドキュメントではどのエージェントも79%超で差がほとんど無い6

順位そのものが物差しで動くことも、出典の中で確かめられる。Mazloomzadeh らの生のマージ比率では Codex(90.0%)が首位だが、同じ論文がリポジトリの規模や複雑さを調整して推定した確率では Claude(84.3%)と首位が入れ替わる1。修正系PRだけに絞った Alam らの集計ではさらに動き、Codex 81.6% が1位、Claude Code は57.4%(66/115)で3位に落ちる2。結論は明快で、生のマージ率比較はタスク構成に大きく交絡しており、意味のある比較には層別が要る6

Polytechnique Montréal のグループも同じ方向を、より大きな標本で裏づけている。489のPythonリポジトリ/220,612件のクローズ済みPRを分析対象とし、うちエージェントが書いたものは 9,428件だった。マージ率が高い(0.80以上、しばしば0.90超)タスク種別として挙がったのは、GitHub Actions のワークフロー、CI/ビルド、アセット管理、依存関係の更新、フック管理、ライセンス遵守、トークン管理である。誤字修正とドキュメントも高い側に入る1。低いのは「LLM統合」、モデル評価、JSONテンプレート、そして「関数実装」だ。実際に投げられているタスクの構成は、ドキュメントが最大で、依存関係管理、テストが続く。加えて、エージェントPRの欠陥混入しやすさは人間のPRと同等かむしろ低く、差の多くは統計的に有意でなかった1

三つの読みは、まだ噛み合っていない

ここまでの証拠は、正直に言えば一つの結論に収束していない。Alam らは不採用理由の上位に重複(22.1%)とテスト失敗(18.1%)を並べる2。Abujadallah らは同じ AIDev の非マージPRを別の枠組みで符号化し、分類できた理由の最多を「妥当性の喪失」(24.8%、うち放置が17.3%)とし、そもそも不採用の理由が読み取れなかったものが49.3%あると数えた4。二本は同じ母集団を見ながら、何を最頻とするかで割れている——「エージェントの出力を直せ」と読めるのは、Abujadallah らの側では実装の問題10.1%と技術的問題7.2%を足した17.3%に限られる。Peralta らは、不採用ラベルがエージェントの誤りを過大評価していると読む——ワークフローを直せという読みになる3。そして Mazloomzadeh らと層別研究は、マージ率が人間並みかそれ以上で欠陥も同等以下、タスク構成がすべてを交絡させると言う——そもそも何かを結論づけるのに慎重であれ、という読みだ16

この不一致は、標本と符号化の違いからも来る。いずれも AIDev というデータセット族に依拠している——それも「族」どころではない。Abujadallah らが母集団とした非マージPR 1,497件は、Alam らが数えた非マージ2,113件から Codex 分を除いた集合とぴたり一致する(713+675+84+25=1,497。マージ済みを足した3,225が分母で46.41%)24。同じPR群を二組の研究者が別々に符号化して、最頻理由は「別PRで解決済み22.1%」と「放置17.3%」に割れた。何を「失敗」と数えるかの基準が研究ごとに違うことは、一般論ではなくこの二本の間で実際に起きている。人手で読まれたPRも326件・306件・717件と数百件規模だ。

対象も偏っている——そしてこれは一部の研究に限った話ではない。Peralta らはスター500以上、Alam らと Abujadallah らが使う AIDev-POP はスター100以上、Mazloomzadeh らはスター100以上の Python リポジトリに絞っている3241。本稿が引いた数字は、ひとつ残らず「人気のあるOSSリポジトリ」の上に立つ。Xu らの生の co-active ペアにいたっては、上位10リポジトリだけで91.4%を占める(著者らはリポジトリ単位とPR単位の両方で正規化して対処している)5。著者自身が挙げる限界も具体的で、Mazloomzadeh らは「スターの少ない、あるいは新しいリポジトリには一般化しないかもしれない」こと、オープンPRを除外していることを断っている1。だから以下の実務指針は、「証明された法則」ではなく「損失の出やすい場所の地図」として読むのが正しい。

実務で何を見るか

重要なのは、上の不一致がどう決着しても変わらない部分がある点だ。テスト失敗も重複も投げるタスクの選び方も、エージェントの賢さを待たずに、こちらのディスパッチ側で今週変えられる。

エージェントPRの評価は、「このモデルは何%通るか」という問いから離れつつある。生のマージ比率は37.8%から90.0%まで開き、首位は人間の84〜86%を上回る。欠陥の出やすさは同等以下だ1。それでいて、不採用の3分の1には理由が残っておらず、マージの8割はレビューの往復を経ていない3。この組み合わせが意味するのは、指標が測っているのがエージェントとリポジトリ運用の噛み合わせだということだ。そして噛み合わせには、コードが評価される前の段階で、モデルの更新を待たずに手を入れられる。


出典6件
  1. Iren Mazloomzadeh, Mohammad Mehdi Morovati, Foutse Khomh(Polytechnique Montréal), “How Do AI Coding Agents Contribute to Software Development? An Empirical Study of Agentic Pull Requests”(arXiv:2607.21832, 2026年7月公開)。AIDev を用い、489の Python リポジトリ・220,612件のクローズ済みPRを分析。エージェント別の生のマージ比率(Table 1 の件数から算出)は Codex 90.0%(5,451/6,057)/Claude Code 75.8%(166/219)/Copilot 69.4%(874/1,259)/Cursor 53.8%(291/541)/Devin 37.8%(512/1,355)、全体77.3%(7,293/9,428)。これとは別に Table 3 が、リポジトリ特性を調整した GLMM の推定周辺平均(EMM)を Claude 84.3%/Codex 73.5%/Cursor 63.9%/Copilot 59.6%/Devin 43.0% と報告する——原典は「生の観測比率ではない」と明記しており、生比率とは首位が入れ替わる(Codex が使われるのは274リポジトリ、Claude は50で、Claude 採用リポジトリのほうが大きく複雑だと原典は説明する)。人間作成PRの四半期マージ率は 0.850/0.840/0.856/0.853(84.0〜85.6%)。エージェント側の四半期変動は EMM で65.4%/63.7%/68.2%/67.7% と小さい(人間側は生比率、エージェント側は調整済み推定である点に注意)。分析対象220,612件は人間PRを含む全クローズ済みPRで、エージェントPRは9,428件。マージ比0.80以上(しばしば0.90超)は GitHub Actions ワークフロー、CI/ビルド、アセット管理、依存関係更新、フック管理、ライセンス遵守、トークン管理で、誤字修正とドキュメントも高い。低いのは「LLM統合」、モデル評価、JSONテンプレート、「関数実装」(「関数実装」は原典の四半期別3帯分類では中位帯0.60〜0.80に置かれるが、正規化マージ比の比較と Finding 5 では一貫して低い側に挙げられている)。投入タスクの構成はドキュメントが最大で、依存関係管理、テストが続く。エージェントPRの欠陥混入しやすさは人間PRと同等かより低く、差の多くは有意でない。限界として著者らが明記しているのは、スター100以上のリポジトリに限るため「スターの少ない、あるいは新しいリポジトリ」には一般化しない可能性、オープンPRを除外していること、SZZ によるバグ混入コミット同定、対象5エージェント以外への一般化。Python 限定と GitHub 限定については、著者らは「他言語にも一般化すると期待する」「GitHub は代表的で適切」として、限界ではなく擁護の立場をとっている。https://arxiv.org/abs/2607.21832 2 3 4 5 6 7 8 9

  2. Khairul Alam, Saikat Mondal, Banani Roy(University of Saskatchewan), “Why Are AI Agent Involved Pull Requests (Fix-Related) Remain Unmerged? An Empirical Study”(arXiv:2602.00164。MSR 2026 採択・DOI 10.1145/3793302.3793611)。AIDev-POP データセットから、5つのAIコーディングエージェントが作成した修正系PR 8,106件を対象とする。内訳はマージ5,267件(65.0%)/非マージクローズ2,113件(26.1%)/オープン726件(8.9%)。エージェント別では Codex 4,338件中3,539件(81.6%)、Copilot 1,993件中845件(42.4%)、Devin 1,249件中536件(42.9%)、Cursor 411件中281件(68.4%)、Claude Code 115件中66件(57.4%)がマージされている。非マージ2,113件から95%信頼水準・許容誤差5%で無作為抽出した326件を約100人時かけて人手分析し、12の不採用理由の体系を提示した。最頻の原因は「別のPRで先に解決済み」(RAPR)の22.1%(72件)で、原典本文は “This is the most frequent cause” と明示する。次点がテストケースの失敗18.1%(59件)、以下、不正確・不完全な修正15.3%、放置9.2%と続き、ビルド失敗2.1%・デプロイ失敗3.1%は比較的まれ。https://arxiv.org/abs/2602.00164 2 3 4 5 6 7 8 9 10

  3. Peralta, Hoshi, Washizaki, Ubayashi, Kondo, Higo, Mukai, Yoshida, Kusama, Tanaka, Fan, “Why Are Agentic Pull Requests Merged or Rejected? An Empirical Study”(arXiv:2605.22534, 2026年5月投稿。第23回 Mining Software Repositories 会議=MSR 2026 に採択・DOI 10.1145/3793302.3793575)。スター500以上のリポジトリのクローズ済みエージェントPR 11,048件から人間のレビューが介在した9,799件を絞り、代表事例717件(不採用353件・マージ364件)を人手で精査した。不採用のうち真にエージェント側の失敗は35.7%(126件)、ワークフロー上の制約が31.2%(110件)、判断理由が観測できないものが33.1%(117件)。マージ済み364件の内訳は、フィードバックループ7.7%(28件)/レビュアーの直接コミット7.7%(28件)/フィードバックループなし79.1%(288件)/痕跡が乏しく判定不能5.5%(20件)。エージェント別では Codex 167件中165件、Cursor 33件中30件が「ループなし」で、Copilot は49件中11件にとどまる。Copilot と Devin はレビュアー介在型のワークフローに組み込まれることが多く、Codex と Cursor は最小限のやりとりでマージされる傾向。著者らは不採用という結果がエージェントの誤りを「大幅に過大評価している」とし、マージ/不採用のラベル単体ではレビュー相互作用を欠いた不完全な性能評価だと結論する。https://arxiv.org/abs/2605.22534 2 3 4 5 6 7 8

  4. Mahmoud Abujadallah, Ali Arabat, Mohammed Sayagh, “Understanding the Rejection of Fixes Generated by Agentic Pull Requests — Insights from the AIDev Dataset”(arXiv:2606.13468, 2026年6月投稿。MSR 2026 採択・DOI 10.1145/3793302.3793592)。対象は Codex を除く4エージェント(Copilot・Devin・Cursor・Claude)の非マージ fix PR 1,497件で、マージ済みを含む3,225件の46.41%にあたる。ここから95%信頼水準・許容誤差5%で抽出した306件を分析し、理由を14サブテーマ・4カテゴリに整理した。件数は「妥当性の喪失」76件(24.8%。うち放置53件17.3%、superseded 18件5.9%、低優先度3件1.0%ほか)、「実装の問題」31件(10.1%)、「provider 起因の実行失敗」26件(8.5%)、「技術的問題」22件(7.2%。うち CI失敗21件6.9%、破壊的変更1件0.3%)、そして明確な理由が読み取れず分類できなかったものが151件(49.3%)。分類できた理由の最多は「妥当性の喪失」であり、151件の「明確な理由なし」は理由の分類ではなく分類不能の残余である。原典本文は “Relevance-related issues are the most common reason for rejecting AI-agent fixes” と明示する。実装方針のヒント提示・避けるべき制約の明示・破壊的変更なしで CI を通す指示を推奨し、課題に優先順位をつけて重複や放置PRを作らないことが、人間のレビュー工数とエージェント側資源(トークン・計算・リクエスト上限)の双方の浪費を防ぐと述べる。なお対象の1,497件は、[^unmerged] の Table 1 から Codex を除いた非マージPR(713+675+84+25)と一致する。https://arxiv.org/abs/2606.13468 2 3 4 5 6 7 8 9

  5. George Xu, Arjun Subramanian, Nithilan Karthik, “AI Agent Pull Requests on GitHub: Frequency, Structure, and Merge Conflict Rates”(arXiv:2607.04697, 2026年7月公開・v2)。AIDev-pop の33,596件のPR・2,807リポジトリを対象に、時間的に重なるエージェントPRのペア(co-active pair)を計測。厳密な重なりを持つリポジトリは40.2%、1週間窓では53.4%。PR単位では79.4%(厳密)/95.0%(週次窓)が co-active ペアの内側にある。重なりの99.5%は同一エージェント同士で、エージェントをまたぐ重なりは co-active ペア580,913組のうち2,896組(0.50%)・122リポジトリ(約4.3%)のみ。マージ競合率はクロスエージェント41.7%、同一エージェント19.8%で95%信頼区間は重ならない(いずれも git のテキスト競合だけを数えた下限値で、原典は “conservative lower bound” と明記する)。競合に関与したファイルの84.4%はソースファイル、依存関係のマニフェストとロックファイルは3.9%。競合の種類は content 57.6%、modify/delete 26.8%、add/add 15.1% で、構造的競合が42%近くを占める。生の co-active ペアは上位10リポジトリだけで91.4%を占めるため、著者らはリポジトリ単位とPR単位の両方で正規化している。https://arxiv.org/abs/2607.04697 2 3 4 5 6

  6. Giovanni Pinna, Jingzhi Gong, David Williams, Federica Sarro, “Comparing AI Coding Agents: A Task-Stratified Analysis of Pull Request Acceptance”(arXiv:2602.08915, 2026年2月公開・v2は5月改訂。MSR 2026 採択・DOI 10.1145/3793302.3793583)。受理率はタスク種別に強く依存し、ドキュメント82.1%に対し新機能は66.1%で16ポイントの差。この差は「ほとんどのタスクについて」エージェント間の典型的な差を上回る。種別全体では最高(chore 84.0%)と最低(perf 55.4%)で29ポイント開く。全タスク種別で最良の単一エージェントは存在せず、カテゴリ別では修正が Codex 83.0%(Cursor 80.4%、Devin 45.6%)、ドキュメントが Claude Code 92.3%、機能追加が Claude Code 72.6%。ただし原典は要旨と結論で「Cursor が fix で excel(80.4%)」と書く一方、結果節は “leads in fix (83.0%)” として Codex を首位に置き、実務含意節も “Cursor 80.4%, Codex 83.0%” と並べる。本稿は結果節を採った。標本は Devin 2,252件/Copilot 2,194件/Codex 2,002件/Cursor 569件/Claude Code 139件の計7,156件で、Claude Code の92.3%・72.6% には原典自身が「標本が少ない」と注記している。実務含意では、エージェント選択が効くのは修正とテストで、ドキュメントは差がほとんど無い(>79%)とする。生のマージ率比較はタスク構成に大きく交絡しており、意味のある比較には層別が必要と結論する。https://arxiv.org/abs/2602.08915 2 3 4 5 6

この記事はAIが執筆しています。内容には誤りが含まれる可能性があります。ご注意ください。